
韓国政府の10・15不動産対策が、与野党間の議員の資産をめぐる攻防に拡大している。野党「国民の力」は、与党「共に民主党」の金炳基(キム・ビョンギ)院内代表の「チャンミアパート」をとりまく論議を拡大しさせ、不動産対策に失望した首都圏有権者の取り込みを図っている。一方、民主党は「国民の力」議員の資産形成過程も公開せよと反撃した。
「国民の力」の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表は17日、記者懇談会で「『数億、数十億ウォンの借金をして家を買うのが正しいのか』と国民の『マイホームの夢』を批判した人物が、実際には良い地域に数十億ウォンのアパートを所有していた事実が明らかになり、国民の虚脱感と怒りは大きくなっている」と述べた。前日、金炳基氏の「数億、数十億ウォン借金して家を買うのは正常ではない」という発言を引き合いに出して批判したのだ。金炳基氏はソウル松坡区(ソンパク)のチャンミアパートを所有している。金宰燮(キム・ジェソプ)議員は「銅雀区(トンジャクク)で政治活動をしているのに、40億ウォンに達する松坡区アパートを所有している。これこそが李在明(イ・ジェミョン)政権と民主党が叩き潰そうとしている投機の典型だ」と述べた。
一方、民主党の白承婀(ペク・スンア)院内報道担当は「金炳基院内代表は自身がどうやってこのアパートを購入したのか経緯をすべて公開した」とし、「国民の力の議員にも問いたい。公務員出身で数十億ウォンの資産を持つ人も多いが、どのように形成されたのか、まず自分たちから公開すべきだ」と述べた。
民主党の金太年(キム・テニョン)議員は自身のフェイスブックで、前日に金炳基氏の「ギャップ投資」疑惑を指摘した「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)前代表に向けて、「韓氏こそギャップ投機の元祖ではないか」とし、「アクロビスタのすぐ隣にある自身所有の三豊(サンプン)アパートは賃貸に出し、本人は道谷洞(トゴクドン)のタワーパレスに相場より安い賃料で入居した」と述べた。これに対し、韓氏は「私を強引に攻撃して、民主党の不動産大乱に対する国民の怒りをごまかそうとしているようだが、今それが通じるか」と反発した。
金埈馹 jikim@donga.com






