
李在明(イ・ジェミョン)大統領は、秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)連休初日の3日、北朝鮮との国境地帯を訪ねて、「離散家族がせめて生死の確認だけでも行い、できれば手紙のやり取りぐらいはできるようにすることが、南北双方の政治の責任だ」と語った。
同日、李大統領は国境地帯である仁川市江華郡(インチョンシ・カンファグン)にある平和展望台を訪れ、失郷民の家族らと懇談会を行い、「北朝鮮側にも、このような痛ましい点について、人道的観点から考慮してほしいという思いを必ず伝えたい。軍事的・政治的対立は依然存在するが、人道的問題だけは別に扱うべきだ」と述べた。李氏が就任後、南北離散家族の再会問題に触れたのは初めて。北朝鮮が李政権の南北対話復元の提案に応じていない状況下で、人道的交流問題を提起した形となる。
李氏は、「南北間の緊張がエスカレートし、敵対性が過度に強まって双方の連絡も途絶えた。その結果、かつては離散家族の再会や消息のやり取りもあったが、今は完全に断絶された」とし、「このような状態は、私を含む政治家や政治の力不足によるものだ、という自責の念を抱いている」と語った。その上で「南北間に休戦ラインが引かれてから実に長い歳月が経ったが、先ほど川の上を見たら、雁が列をなして飛んでいくのが目に入った。動物は自由に南北を行き来するのに、人間だけが線を引き、越えれば銃口を向け合いながら何十年も過ごしてきたのは本当に痛ましい」と述べた。さらに「一日も早く南北の敵対が緩和され、意思疎通と交流・協力の雰囲気がつくられ、肉親同士が引き裂かれ、生死さえ確かめられないこの痛ましい現実が、一日も早く改善されることを願っている」と話した 。
李氏は「私やこの政権で最善を尽くし、今より少しでも状況を改善するために総力を挙げると約束する」とし、「生死を確認し、手紙のやり取りだけでもできれば、失郷民や離散家族の恨みが少しは和らぐのではないか」とも語った。
李氏は同日午前、江華郡の児童養護施設・ケミョン院を訪れた後、江華風物市場で秋夕の挨拶を行った。午後にはソウル中区(チュング)のヤクス交番を訪れ、「警察官のおかげで、皆が安心して穏やかな秋夕を過すことができる。警察官が誇りを持って任務に専念できるよう、支援を惜しまない」と述べたと、大統領室のキム・ナムジュン報道官が伝えた。
李氏は、就任後初めての秋夕を迎え、4日から公式日程を最小限にとどめ、休息を取りながら今後の政局構想に臨む予定だ。今回の連休中で唯一の平日である10日には年休をとり、9日間の休暇に入る。大統領室の参謀陣も連休期間中は出勤せず、最小限の緊急勤務体制のみ維持し、休息に充てるとみられている。
ユン・ダビン記者 empty@donga.com






