
3日(現地時間)、ポルトガルのリスボンで発生したフニクラ電車の脱線事故で、韓国人男女2人をはじめ、7ヵ国出身の13人が死亡したことが分かった。残りの3人の死者は、当局が身元を把握している。死者2人のほか、韓国人女性1人が負傷して、現地の病院で手術を受け、集中治療室で回復中であることが分かった。
4日、地元メディアは、上り坂で電車を引き上げ、下り坂でブレーキをかけるケーブルが損傷し、事故が起きた可能性が高いと報じた。ポルトガルの日刊紙プブリコによると、事故から9時間前にメンテナンス会社がこの電車を点検したが、これといった異常は発見できなかった。電車のケーブルは600日周期で交換するが、事故が起きた電車の交換予定日は263日ほど残っていた状態だった。
一部の専門家たちは、フニクラが旧式素材で製作され、被害を拡大したという分析を出している。ポルトガル災害防災技術専門家協会のホルヘ・シルバ副会長は、「1914年以後、今まで使われた金属および木材の代わりに、炭素繊維のような新素材で電車が作られたとすれば、衝突当時の破壊力が減り、死者も少なかっただろう」とロイター通信に話した。この10年間、事故路線の利用乗客が3倍に増え、過負荷がかかった状況も問題として指摘されている。ポルトガルの捜査当局は、事故原因の調査に着手した。
キム・ボラ記者 purple@donga.com






