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李大統領「凍結→縮小→廃棄の3段階」、ますます遠のく非核化

李大統領「凍結→縮小→廃棄の3段階」、ますます遠のく非核化

Posted August. 22, 2025 09:15,   

Updated August. 22, 2025 09:15


李在明(イ・ジェミョン)大統領は21日に公開された読売新聞とのインタビューで、新政権の北朝鮮核問題の政策について「第1段階は核・ミサイルの凍結、第2段階は縮小、第3段階は非核化」と明らかにした。さらに「米国と緊密な連携を維持しながら、積極的な南北対話を通じて核の凍結、縮小、廃棄まで進められる環境を整えていく」と強調した。李氏が3段階の北朝鮮核問題の解決策に言及したのは初めてであり、この構想が25日のトランプ米大統領との韓米首脳会談でも議論されるかが注目される。

李氏の非核化構想は、いかなる対話も拒否する北朝鮮を交渉の場に引き出すための呼びかけとみられるが、警戒すべき点も少なくない。今回の3段階解決策は、核凍結を対話の「入り口」とし、核廃棄をその「出口」とする文在寅(ムン・ジェイン)政権の政策の基本方針と大きくは異ならないように見える。しかし新政権が加えた「核縮小」段階は、非核化対話を北朝鮮が狙う核保有国間の軍縮交渉へと変質させる恐れがある。凍結と廃棄の間には現実的に縮小の過程が避けられないにもかかわらず、これまで言及を避けてきた理由もそこにある。

韓国政府もそのような懸念を知らないはずはないだろう。ただし、非核化を前提としたいかなる対話も拒否する北朝鮮を説得するには、やむを得ない誘因策と見ているようだ。実際、より大きな問題は、非核化の目標が曖昧になった状況で北朝鮮が対話に応じた後に起こるだろう。非核化は数多くの細部段階ごとに検証と履行、さらに北朝鮮が要求する同時的な相応措置が絡み合う、長く困難な過程にならざるを得ない。ところが、最初から北朝鮮に引きずられてしまえば、非核化は遥か遠い未来の目標として残るだけで、北朝鮮の核保有を容認する結果を招くことになるだろう。

トランプ大統領はすでに北朝鮮を「核国家(nuclear power)」と呼んできた。自身の政治的成果のために、非核化の目標や期限を盛り込んだロードマップもなく、北朝鮮の核凍結の見返りに対北朝鮮制裁を解除したり、米国本土を脅かす大陸間弾道ミサイル(ICBM)の廃棄に限定された「スモールディール」に軽々と合意する可能性もある。李氏は北朝鮮が韓国の努力に応えるまで忍耐を重ねると述べたが、実際には韓国が除外された米朝間の直接取引の可能性に焦りを感じているようだ。「3段階非核化」とは言うものの、「非核化の放棄」と読める構想よりも、北朝鮮の核の脅威に対抗する実質的な対応策を議論することが、ワシントン首脳会談でははるかに重要だろう。