Go to contents

「BTSの歌にはまって韓国歴史を知らせることになりました」

「BTSの歌にはまって韓国歴史を知らせることになりました」

Posted August. 15, 2025 08:54,   

Updated August. 15, 2025 08:54


BTSの歌と振り付けを見て、韓国に好感を持つようになった。韓国語はもちろん、韓国の歴史も勉強し始め、大学で関連授業も受けた。今はフランスの「Kポップオタク」を越え、韓国歴史を伝える「伝道師」に生まれ変わった。

駐フランス韓国文化院の主催で、フランス・パリで14日から開かれる光復(日本植民地からの独立)80周年記念の「平和に向けた旅路」の展示で、ドーセント役を演じたアナエル・ジェレッタ氏(24)、アメリ・シャマル氏(22)、イネズ・フェレーラ氏(26)の3人組の話だ。

3人は13日(現地時間)、パリ8区の駐フランス韓国文化院で東亜(トンア)日報のインタビューに応じ、「韓国の歴史と伝統文化に触れ、韓国をより深く理解するようになった」と口をそろえた。3人は今回の展示で、世界中の観覧客に韓国独立運動の過程を説明する役割を担っている。ジェレッタ氏は、「大韓民国臨時政府の活動をフランスが非公式に支援した、という事実を知らせることができてとても嬉しい」と話した。

3人は皆、韓国と韓国文化に対する格別な深さと眼目を誇っている。慶熙(キョンヒ)大学、パリシテ大学で韓国近現代史を勉強したシャマル氏は、「植民地支配にあった韓国が、経済大国に成長した過程を勉強し、本当にすごいと思った。一言で「信じられない(Fou)」と敬意を表した。シャマル氏は、「韓国が光復、韓国戦争、民主化など色々な苦難を克服した力が、Kポップにも溶け込んでいる」と診断した。

釜山(プサン)大学で交換学生の経験のあるフェレーラ氏も、また「パンソリ、ヘグムなど韓国伝統音楽を知ってから、Kポップがさらに好きになった」とし、「伝統と現代を調和させた音楽をするBTSのシュガ、ソン・ソヒなどが特に好きだ」と話した。

3人は、韓国の歴史を勉強するまで、韓国の植民地支配の歴史について知らなかったという。シテ大学で韓国学を専攻したジェレッタ氏は、「10代の頃は、西洋中心の歴史を主に学んだ。大学に来て初めて日本帝国植民地期の韓国独立運動が主体的で激しく行われたことを知った」とし、「依然として声を出す日本軍慰安婦のハルモニたちがその証拠だ」と強調した。

フェレーラ氏もまた、「白人は、植民地支配に対する共感力が劣る方だ。多くの欧米人が韓国の植民地克服の歴史について知ってほしい」と話した。自分は、フランスから植民地支配を受けたアルジェリアにルーツを持っているとも紹介した。

最近、フランスの若者たちの間で、韓国旅行も大変人気を集めている。西大門(ソデムン)刑務所に行ってみたというシャマルさんは、「刑務所に閉じ込められた数分間、韓国をもっと愛するようになった。ぜひ行ってみてほしい」と強調した。安東(アンドン)ハフェタル祭りを推薦したフェレーラ氏もまた、「タルチュム、パンソリ、ヘグムの音などに接すると、自然に心が平穏になる」と話した。


柳根亨 noel@donga.com