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麻薬密輸を上半期に2.7トン摘発、過去最多

麻薬密輸を上半期に2.7トン摘発、過去最多

Posted July. 30, 2025 08:53,   

Updated July. 30, 2025 08:53


今年上半期(1~6月)、税関当局が摘発した麻薬は2トンを超えた。約9000万人が使用できる量で、過去最大規模となった。

関税庁は29日、今年上半期に617件、計2680キロの麻薬を摘発したと発表した。覚醒剤の1回使用量を0.03グラムとすると、8933万人が同時に使用できる量に相当する。上半期としては歴代最多だ。昨年上半期と比べ、摘発件数は70%、重量は800%増加した。

摘発量が急増した背景には、大規模な流通網の摘発があった。今年4月には江原道江陵市((カンウォンド・カンヌンシ)の玉溪(オッケ)港でコカイン1690キロが見つかり、5月には釜山(プサン)新港で600キロのコカインが摘発された。だが、この2件の大型摘発を除いても、今年上半期の麻薬摘発量は390キロで、昨年同期比31%の増加となる。

密輸麻薬の大半は中南米から持ち込まれていた。江陵と釜山で見つかったコカインは、それぞれペルーとエクアドルから出航した船に積まれていた。関税庁は「米国とカナダの国境管理強化による『風船効果』で、中南米の麻薬組織がアジアなど新たな市場に進出しようとした可能性がある」と説明した。

今年上半期に摘発された麻薬の種類は、コカインが2302キロで全体の86%を占めた。続いて覚醒剤152キロ(6%)、ケタミン86キロ(3%)の順だった。密輸ルートは旅行者による持ち込みが285件(46%)で最も多かった。

李明九(イ・ミョング)関税庁長は「過去2年間で国内の麻薬事犯が2万人を超えるなど、違法薬物が社会全体に浸透している」とし、「海外からの密輸入を徹底的に断ち切る★」と話した。


周愛眞 jaj@donga.com