
今季米男子ツアー(PGA)の男子選手のドライバー平均飛距離は301・4ヤードだ。記録が計測された174人のうち、100人が平均300ヤード以上を記録している。しかし、飛距離が勝利を決める絶対的な要素ではないことを証明した選手がいる。今季の平均飛距離276・6ヤードで、174人中最下位だったブライアン・キャンベル(32・米国)がその主人公だ。
キャンベルは7日、米イリノイ州シルビスにあるTPCディアラン(パー71)で行われたPGAツアーのジョンディア・クラシック最終ラウンドで、6バーディー、1ダブルボギーで4アンダー67をマーク。通算18アンダー266で並んだエミリアーノ・グリジョ(アルゼンチン)とのプレーオフを制して優勝を飾った。
飛距離では劣るキャンベルだが、正確なショットとショートゲームを武器にプレーオフを勝ち抜いた。18番(パー4)でのプレーオフでキャンベルのティーショット(286ヤード)はグリジョ(308ヤード)より短かったが、2打目でカップの約4・9メートルに寄せてパーでホールアウト。一方、ティーショットをラフに打ち込んだグリジョはグリーンを外し、約6メートルのパーパットも外してしまった。
キャンベルは2月のメキシコ・オープンでツアー初優勝を飾っており、今回は約5ヵ月ぶりの2勝目。2度の優勝はいずれもプレーオフを制して飾ったものだ。
優勝賞金は151万2000ドル(約20億7000万円)。キャンベルは「ゴルフには様々なスタイルがある。飛距離が圧倒的でなくても、アイアンショットが常に完璧でなくても、コースをしっかり読めば勝てると信じている」と語った。
韓国勢ではキム・シウが通算15アンダー269で11位タイと最高成績を収めた。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com






