
尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が9日、内乱特検が請求した拘束令状の実質審査に出頭する。7日、法曹界によると、ソウル中央地裁の南世真(ナム・セジン)令状担当部長判事は、9日午後2時15分から尹氏の職権濫用・権利行使妨害、虚偽公文書作成、特殊公務執行妨害などの容疑に関する拘束前被疑者尋問(令状実質審査)を行う。尹氏は出席するが、直接弁論はしない予定だという。
特検は、6日に裁判所に提出された66ページにわたる拘束令状請求書の中で、尹氏が捜査・裁判の手続きに一貫して非協力的な態度を示していると言及した。尹氏が警護処所属の公務員を動員して令状執行を妨害しようとし、官邸をまるで治外法権地域のように扱ったとも主張した。また、外形のみを整えた閣議で何の審議もなく「非常戒厳」を宣布し、さらには「事後宣布文」の作成と廃棄を承認したことで、虚偽公文書の作成および大統領記録物法違反にも該当すると、特検は見ている。
特検は、犯罪が立証されており、逃亡や証拠隠滅の恐れがあるなどの条件を満たしているため、尹氏の拘束が必要だという立場だ。尹氏側は「特検の調査で客観的な証拠が提示されたことはなく、関係者の証言によっても犯罪が成立しない」と反論している。尹氏の拘束の有無は、早ければ9日夜遅くに決定される見通しだ。もし令状が発令されれば、尹氏は裁判所の拘束取り消し決定により3月8日に釈放されてから123日で再び拘束されることになる。
ク・ミンギ記者 コ・ドイェ記者 koo@donga.com






