与党首脳、尹錫悦氏の「金文洙候補支持」メッセージに「関わるな」

尹錫悦（ユン・ソクヨル）前大統領が６月３日の大統領選挙を３日後に控えた先月３１日、「この国を正常化するために、『国民の力』の金文洙（クム・ムンス）大統領候補に力を集めてほしい」と呼びかけた。これに対し、同党の金龍泰（キム・ヨンテ）非常対策委員長は、「尹前大統領は『国民の力』に関わるな」と反発した。

尹氏は、全光焄（チョン・グァンフン）牧師が主導した光化門（クァンファムン）集会で、代読メッセージを通じて、「金候補に投票すれば、この国の自由と未来を守ることができる」とし、「今この機会を逃せば、あまりにも多くの時間と犠牲を払うことになり、自由民主主義と正常な国家の回復が不可能になるかもしれない」と主張した。尹氏のメッセージは、汝矣島（ヨイド）研究院常勤副院長を務めたイ・ドンホ氏が代読した。

「国民の力」は先月１７日に離党した尹氏の登場が、中道層の支持拡大に悪影響を及ぼすのではないかと懸念している雰囲気だ。金候補は１日、記者団に対し、「尹前大統領はすでにわが党ではなく、離党した」とし、「私が論じる問題ではない」と述べた。

金龍泰氏は前日、フェイスブックに、「尹前大統領は離党したが、事実上の除名だ」とし、「当初、自主的に離党しなければ、党憲を改正して尹前大統領を自動的に除名する条項を新設しようとしていた」と書き込んだ。また１日には、「国民の力の党論は、党憲・党規の普遍的価値に合致しなければならない」とし、「大統領弾劾審判の結果により、昨年党が採択した大統領弾劾反対の党論は無効化されるべきだ」と述べた。

最大野党「共に民主党」と保守系野党「改革新党」は攻勢に出た。民主党の李在明（イ・ジェミョン）候補は、「金候補の本質は尹錫悦・全光焄のアバター」とし、「金候補の当選はすなわち上王・尹錫悦の帰還を意味する」と述べた。「改革新党」の李俊錫（イ・ジュンソク）候補はフェイスブックに「尹錫悦＝金文洙＝国民の力だ」と指摘した。


朴訓祥 tigermask@donga.com