
「私の人生の最も重要な試合で新しい歴史を書きたい」
イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパーの主将孫興慜(ソン・フンミン、33)は18日、英BBCとのインタビューで、今季UEFAヨーロッパリーグ(EL)の頂点に立ちたいという強い熱望を示した。トッテナムは22日午前4時、スペインのビルバオで同じプレミアリーグチームのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)と欧州EL決勝で激突する。優勝チームは来季の上位レベル大会である欧州チャンピオンズリーグ(CL)に参戦できる。優勝賞金は600万ユーロ(約94億ウォン)。孫興慜は20日、チームメートと一緒に決戦の地、ビルバオに到着した。
孫興慜は2010年、ハンブルガーSV(ドイツ)でプロデビューして以来、15年ぶりにプロ初優勝に挑戦する。2015年にトッテナムに移籍した孫興慜は2018~2019シーズン欧州CLと2020~2021シーズンのイングランド・フットボール・リーグ(EFL)カップでチームが決勝に進んだが、それぞれリバプールとマンチェスター・シティ(以上イングランド)に敗れ、準優勝に終わった。孫興慜は最近、UEFAホームページに公開されたインタビューで、「相手が優勝トロフィーを持っているのを見守るのは苦痛だった。手痛い敗北から学んだことが多いので、今度は精神武装をしっかりして試合に出る」と話した。
孫興慜は韓国選手としては歴代4人目のヨーロッパリーグチャンピオンに挑戦する。これに先立ち、「チャブーム」車範根(チャ・ボムグン)元韓国代表監督(72)がドイツ・ブンデスリーガのフランクフルト(1979~1980シーズン)とレバークーゼン(1987~1988シーズン)でELの前身であるUEFAカップを2度制覇した。韓国代表DF出身の金東進(キム・ドンジン、43、現代表コーチ)とMF李浩(イ・ホ、41、現仁川首席コーチ)は2007~2008シーズンにロシアリーグのゼニットで同じチーム所属でUEFAカップ優勝を果たした。孫興慜は「欧州でプレーした先輩たちが良い活躍をしてくれたので、今の自分がいる。自分も優勝の夢を現実に変えたい」と話した。
トッテナムとマンUはプレミアリーグでは最悪のシーズンを送っている。20日現在、トッテナムはリーグ20チームのうち17位、マンUは16位に位置している。両チームともプレミアリーグが20チーム体制で行われた1995~1996シーズン以来最下位でシーズンを終える可能性が高い。
プレミアリーグでの対戦成績はイングランド最上位リーグ優勝共同1位(20回)の「伝統の名家」マンUが39勝14分け13敗でトッテナムに大きくリードしている。しかし、今季プレミアリーグとEFLカップで行われた3回の対決では、トッテナムがいずれも勝った。スポーツデータ専門サイト「Opta」は、トッテナムがEL決勝で勝つ確率(37.5%)がマンU(35.2%)より少し高いと分析した。
トッテナムとしては今回のEL決勝が2007~2008シーズンEFLカップ優勝以来17年ぶりに公式大会無冠から抜け出す機会だ。トッテナムは歴代EL(前身UEFAカップを含む)では2度優勝(1971~1972、1983~1984シーズン)した。マンUは2016~2017シーズン以来8年ぶりに同大会2度目の優勝を狙う。
今季に孫興慜はマンUを相手に見事なゴールを決めた記憶がある。昨年12月、マンUとのEFLカップ準々決勝(4-3)で絶妙なCKゴールを決めた。CKのキッカーを務めた孫興慜が右足でカーブをかけたボールがバナナのように曲がってゴールに入った。トッテナムのファンは最近、孫興慜のマンU戦のCKゴールを「今シーズン最高のゴール」に選定した。
鄭允喆 trigger@donga.com






