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北朝鮮、東海・清津港で5千トン級の駆逐艦を建造中

北朝鮮、東海・清津港で5千トン級の駆逐艦を建造中

Posted May. 14, 2025 09:15,   

Updated May. 14, 2025 09:15


最近、海軍力強化に乗り出した北朝鮮が、ロシアに近い咸鏡北道(ハムギョンプクト)の清津(チョンジン)港で大規模な駆逐艦を建造していることが分かった。先月25日、平安南道(ピョンアンナムド)の南浦(ナムポ)港で新型多目的駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」の進水式を行ったが、西海(ソヘ、黄海)に続き東海(トンへ、日本海)でも軍艦の建造に乗り出したのだ。

12日(現地時間)、米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」、米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)の北朝鮮情報サイト「ビヨンド・パラレル」などが分析した衛星写真によると、北朝鮮は清津港で全長約143メートルの軍艦を建造している。

崔賢と似た外観のこの軍艦は、垂直発射装置(VLS)を備えているとみられる。これにより、対空・対艦・対潜・弾道ミサイル迎撃用ミサイル、地上攻撃用巡航ミサイル(LACM)、戦術弾道ミサイルなどを運用できると推定される。これまで貨物船、漁船などを主に建造していた清津港で軍艦が建造されていること自体が、北朝鮮の海軍力増強の意志を示していると、38ノースは分析した。

「ビヨンド・パラレル」は、北朝鮮が同種の駆逐艦を計4隻、東海と西海にそれぞれ2隻ずつ配備する可能性があると予想した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記も、崔賢の進水式での演説で、「来年度にもこのクラスの戦艦を建造する」と強調した。正恩氏は今年の3月、清津港、南浦港など複数の造船所で軍艦建造の現場指導を行った。崔賢は北朝鮮最大規模の5千トン級駆逐艦で、弾道ミサイルなどを発射できる垂直発射機を搭載している。

北朝鮮は主要港の近代化作業にも力を入れている。最近、清津港には北朝鮮軍建設旅団が使用する小型兵舎が建てられ、埠頭前の敷地にもコンクリートが敷かれた。このほか、南浦港や最近原子力潜水艦(SSBN)を建造している咸鏡南道(ハムギョンナムド)の新浦(シンポ)港などでも同様の動きが捉えられた。


イ・ジユン記者 asap@donga.com