韓国で大統領権限代行を務める韓悳洙（ハン・ドクス）首相が、第２１代大統領選挙への出馬に向け、公職者辞任期限を３日後に控えた１日、首相を辞任した。大統領選の管理を担うべき大統領権限代行が大統領選に出馬するのは、１９８７年の民主化以降初めて。韓氏の任期は２日午前０時を基準に終了し、崔相穆（チェ・サンモク）副首相兼企画財政部長官が再び大統領権限代行を務めることになった。
韓氏は同日、政府ソウル庁舎での記者会見で国民への談話を発表し、「私が背負った責任の重さを考えると、このような決定が正しく、避けられないものなのか、長い間悩み、熟考した」とし、「私たちが直面している危機を克服するために、私ができること、すべきことをするために、職を辞することを決意した」と述べた。
韓氏は２日に国会疎通館で出馬宣言を行う予定だ。
一部では、韓氏の出馬をめぐり、韓米関税交渉など経済的不確実性が拡大する中、国政の負担を増大させたという批判が出ている。最大野党「共に民主党」は、「公職を利用して選挙準備をし、他の公職者を動員したことは選挙法違反であり、職権乱用だ」とし、韓氏に対する刑事告訴の考えを明らかにした。
コ・ドイェ記者 yea@donga.com
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