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「国民の力」の大統領選候補選び、弾劾賛成派と反対派の一騎打ちに

「国民の力」の大統領選候補選び、弾劾賛成派と反対派の一騎打ちに

Posted April. 30, 2025 09:11,   

Updated April. 30, 2025 09:11


与党「国民の力」の大統領選候補2次予備選(カットオフ)を金文洙(キム・ムンス)前雇用労働部長官と韓東勲(ハン・ドンフン)前代表が通過した。弾劾反対派の金氏と弾劾賛成派の韓氏が揃って決選に進出し、弾劾賛否の対決構図となった。来月3日の最終候補選出を前に、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の「非常戒厳」の正当性と弾劾賛否をめぐる激論が続く見通しだ。

同党の黄祐呂(ファン・ウヨ)選挙管理委員長は29日、このような内容の2次予備選の結果を発表した。同日の予備選で、韓氏が過半数を得票すれば最終候補に確定したが、過半数得票者はいなかった。4人の候補のうち、弾劾賛成派の安哲秀(アン・チョルス)議員、弾劾反対派の洪準杓(ホン・ジュンピョ)前大邱(テグ)市長は脱落した。2次カットオフは、党員投票50%、国民世論調査50%で行われ、4人の候補のうち上位2人が選出された。国民世論調査は、「国民の力」支持層と無党派層を対象とする逆選択防止条項が適用された。

弾劾反対派の金氏と弾劾賛成派の韓氏が決選に進出したのは、弾劾賛否の票が最も立場が明確な候補に集中したことによると分析される。金氏は昨年12月、本会議場で閣僚に対する最大野党「共に民主党」の謝罪要求に唯一頭を下げず、弾劾反対の求心点と評価された。韓氏は、非常戒厳当時、党代表として非常戒厳解除の採決に参加するよう議員を促し、弾劾訴追案にも賛成した。

党内では、同じ弾劾反対派の洪氏が金氏に及ばなかったことについて、大統領権限代行の韓悳洙(ハン・ドクス)首相との候補一本化を希望する親尹系(尹錫悦系)の強硬党員の票が、早い段階から一本化に開かれた立場を示してきた金氏に集まったという分析も出ている。洪氏は、韓悳洙氏の出馬自体に反対していたが、23日、「候補一本化交渉の道を開く」と立場を変えた。

2人は30日に行われるテレビ討論会など、予備選の終盤まで弾劾賛否をめぐって再び対立するものと予想される。先のテレビ討論で、金氏は韓東勲氏に対し、尹氏に対する「裏切りだ」と非難し、「大統領に会って謝罪しろ」と迫ったが、韓東勲氏は「私たちは国民に戒厳について謝罪しなければならない」と反論した。また、韓悳洙氏との一本化を望む票がどのように反映されるかも注目される。

「国民の力」は5月1~2日に党員投票と国民世論調査を行い、5月3日に最終候補を選出する。決選は2次カットオフと同様、党員投票と国民世論調査それぞれ50%で行われる。


チョ・グォンヒョン記者 buzz@donga.com