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米朝対話再開に向けた動き? 駐北朝鮮スウェーデン大使がワシントンを訪問

米朝対話再開に向けた動き? 駐北朝鮮スウェーデン大使がワシントンを訪問

Posted April. 29, 2025 08:36,   

Updated April. 29, 2025 08:36


トランプ米政権が、北朝鮮との対話再開の可能性を念頭に、専門家らと水面下で議論を進めてきたと、米政治メディア「アクシオス」が27日(現地時間)、報じた。こうした中、北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)総書記のロシア派兵決定を公表するなど、派兵を初めて公式化した。

米政府高官は同日、アクシオスに対し、「この4年間で多くのことが変わった。北朝鮮の状況を把握するために複数の機関を招集している」とし、「私たちは(北朝鮮の状況を)評価、診断しながら、関与を含む潜在的な方法を議論している」と述べた。元米政府高官も、「正恩氏の『華やかな手紙』一通でトランプ大統領の関心を惹きつけ、すぐにでも対話が始まる可能性があるため、初期計画作業を行っている」と話した。

アクシオスによると、米国の利益代表国として米国と北朝鮮の外交的な架け橋の役割を果たしているスウェーデンの駐北朝鮮大使が、最近ワシントンを訪れ、米政府関係者や専門家らと米朝対話の可能性などについて議論した。

別の元米政府高官は、「対話の可能性の有無は、対話の性格にかかっている」とし、非核化ではなく核保有国認定や軍備統制に議論が転換されれば、北朝鮮が対話に応じる可能性が高いと分析した。ただし、これは韓国と日本を刺激し、独自の核武装議論を加速化させる可能性がある。また、北朝鮮が核能力を高度化したうえ、ロシアと密着しており、トランプ氏が第1次政権時のような交渉力を持つのは難しいとの見方もある。

北朝鮮は28日、ロシア派兵の事実を初めて公式に確認した。北朝鮮労働党中央軍事委員会は同日、労働新聞に送った書面による立場文で、「金正恩同志は、造成された戦況が朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦との間で締結された包括的戦略パートナーシップ条約の第4条の発動に該当するという分析と判断に基づき、我々の武力の参戦を決定し、ロシア側に通知した」と明らかにした。

これに応じるように、ロシアのプーチン大統領も同日、感謝の声明を発表した。プーチン氏は声明で「北朝鮮の友人たちは、団結心と正義感、同朋意識から行動した」とし、「これを高く評価し、金正恩総書記や北朝鮮の指導部、国民に心から感謝する」と述べた。


崔智善 aurinko@donga.com