
6月3日の大統領選挙まで50日となり、主要な大統領選候補らの相次ぐ不出馬表明と党内予備選ルールをめぐる対立が、大統領選の新たな変数として浮上している。与党「国民の力」では、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の弾劾に賛成した呉世勲(オ・セフン)ソウル市長が不出馬を、劉承旼(ユ・スンミン)元議員が党内予備選への不参加を宣言し、予備選構図が混乱に陥った。最大野党「共に民主党」は、李在明(イ・ジェミョン)前代表に有利な党内予備選方式をめぐり、党内の非李在明系が反発するなど内紛が続いている。
呉氏は12日、記者会見を開き、「非正常の正常化に向け、白衣従軍で呼び水としての役割を果たす」とし、「国民の力の誰も尹錫悦政府の失敗の責任から自由ではない」と述べた。大統領弾劾にもかかわらず、支持率低迷から抜け出せない中、党内部から大統領権限代行の韓悳洙(ハン・ドクス)首相を推戴する声が出てきたため、突然不出馬を宣言したという分析が出ている。劉氏は13日、「(党が)大統領選の敗北を既成事実とし、敗北後の既得権に執着する姿に憤りを覚える」とし、党内予備選に参加しない考えを明らかにした。党内予備選の世論調査に、同党支持層と無党派層のみが参加する逆選択防止条項が含まれたことに反発したのだ。ただし、劉氏側は離党後の無所属出馬の可能性は残している。
民主党は、党内予備選で権利党員投票と一般国民世論調査を50%ずつ反映して大統領選候補を選出することを決めた。「国民選挙人団」を要求してきた非李在明系の候補らは強く反発した。金東兗(キム・ドンヨン)京畿道(キョンギド)知事は、「意味のない引き立てるだけの党内予備選になりつつある」とし、金斗官(キム・ドゥガン)元議員は、「『オデミョン(どうせ大統領選候補は李在明)』予備選に参加する意味があるのか熟考する」と予備選不参加の可能性も示唆した。同党の金慶洙(キム・ギョンス)前慶尚南道(キョンサンナムド)知事は13日、「行政首都を世宗市(セジョンシ)に完全に移転する」と述べ、大統領選出馬を宣言した。
崔惠? herstory@donga.com