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「注射する前にお尻を叩く…韓国人の考えはとても面白い」

「注射する前にお尻を叩く…韓国人の考えはとても面白い」

Posted April. 08, 2025 08:25,   

Updated April. 08, 2025 08:25


「屋台で酒を飲む人々、路上で物を売る人々...。韓国の『普通の人たち』に捧げる気持ちでこの本を書きました」

韓国人に驚きを超え、驚嘆を感じるフランス人がいる。2003年にフランスのエクス=マルセイユ大学に韓国学科を開設したのに続き、韓国文学専門の出版社を設立したジャン=クロード・デ・クレシェンツォ教授(73)だ。デ・クレシェンツォ氏は、韓国人の妻と韓国人の義理の娘がいて、韓国語の名前(チャン・グクト)もある「元祖」韓流伝道師だ。

先月31日にエッセイ『驚異的な韓国人』(心の森)を出版したデ・クレシェンツォ氏に4日、オンラインでインタビューした。妻で、エクス=マルセイユ大学韓国学科教授のキム・ヘギョン氏も同席した。2人は現在、フランス南部のエクサン・プロヴァンスで暮らしている。「韓国では注射をする前にお尻を叩きますよね。どうしても慣れない瞬間です。患者が注射の痛みを忘れられるように、思考を完全に別に移すために叩くのですが、これがとても面白いです」。

エッセイには、このような事例が100以上掲載されている。デ・クレシェンツォ氏は、「この本で伝えたかったのは韓国ではなく韓国人です。韓国に関する本は多いが、韓国人に関する本は多くない」と語った。

デ・クレシェンツォ氏は毎年2、3回韓国を訪れ、そのたびに1日に2、3件の約束をこなす「人気者」だ。この本は、デ・クレシェンツォ氏が多くの韓国人と交流する中で見つけた韓国文化の観察記を集めたものと言える。

例えば、ある日、デ・クレシェンツォ氏は、韓国人作家が一様に小指を床につけて文字を書いていることに気づき、この習慣がどこから来たのか疑問に思った。小学校に入学した子どもたちがどのように文字の書き方を学ぶのかを調べ、子音と母音が結合して四角形を成すハングルの文字の形と筆記法の相関関係を探った。

デ・クレシェンツォ氏は2011年に自身の名を冠した出版社「デ・クレシェンツォ」を設立した後、韓国の小説家、韓江(ハン・ガン)、殷熙耕(ウン・ヒギョン)、チョン・ユジョン、キム・エランなどの作品をフランスに紹介した。李承雨(イ・スンウ)の長編小説『カンタン』をキム・ヘギョン氏と共同翻訳し、23年の韓国文学翻訳賞大賞も受賞した。文学評論家のカン・ドンホ氏によると、2012〜24年にフランスで翻訳された韓国文学の単行本は計242種。そのうち21.5%に当たる53種がデ・クレシェンツォ出版社から出版された。単一出版社としては、非常に大きな割合だ。

キム・ヘギョン氏は現在、エクス=マルセイユ大学アジア学研究所長を務めている。キム・ヘギョン氏は「最近、入学倍率が最も高いのが韓国学です。75人の定員に毎年2千人以上の志願者が来ます。おかげで、今年から定員が100人に増えました」と語った。

「今、フランスでは他の大学も同じです。あまり人気のない大学でも、韓国学科には1千人志願します。欧州でもフランスが最も熱気があると言えます」(キム・ヘギョン氏)

デ・クレシェンツォ氏は、このような韓流ブームの形成に韓国映画の役割が大きかったと評価した。その次はK-POPとドラマだ。K文学は次のバトンを受け継ぐことができるだろうか。

「韓国は詩集がベストセラーになる国です。詩集の販売量と出版部数を見ると、本当に驚きます。フランスでは想像もできない数字です。現在、韓国も文学が他の国のように難しい状況だとしても、それでも韓国人の情緒には詩を愛する心が残っているようです。韓国は再び文学が自分の居場所を取り戻すと思います」。


キム・ソミン記者 somin@donga.com