
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する憲法裁判所の弾劾審判決定の言い渡しが、4日午前11時に行われる。「12・3非常戒厳」によって引き起こされた4ヵ月間の弾劾政局が終結することになる。弾劾審判の決定言い渡しの前夜まで弾劾賛成と弾劾反対の衝突が続いた中、尹大統領と最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は、ついに承服についてメッセージを出さなかった。
3日、法曹界によると、憲法裁判官らは同日午前、尹大統領の弾劾審判をめぐり評議を開き、最終決定文を作成したという。裁判官らは決定言い渡しの直前にも評議を開き、決定文を修正する可能性もある。続いて、憲法裁の文炯培(ムンヒョンベ)所長権限代行が、4日午前11時から尹大統領の弾劾審判決定文を読み上げることになる。裁判官8人中6人以上が弾劾認容を決定すれば、尹大統領は直ちに罷免され、朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領に続き、憲政史上2人目の罷免された大統領となる。棄却・却下の場合には、直ちに龍山(ヨンサン)大統領室に出勤し、職務に復帰する。
尹大統領と李氏は、弾劾審判決定言い渡しの前日である同日まで、承服宣言をしなかった。尹大統領は同日、立場を明らかにせず、秩序維持と警護問題を総合的に考慮し、言い渡し日には出席しない考えを明らかにした。尹大統領は、弾劾審判決定の結果によって、直接メッセージを出すことを検討しているという。
李氏は同日、承服の可否について言及せず、「第77回4・3犠牲者追念式」に参加した後、記者団に対し、済州(チェジュ)4・3事件と5・18民主化運動に触れ、「国民虐殺が断罪されなかったため、今日再び戒厳による軍政を夢見る荒唐無稽なことが起こった」と述べた。
弾劾賛成、弾劾反対の団体は、憲法裁の決定言い渡し後も、憲法裁周辺や光化門(クァンファムン)、漢南洞(ハンナムドン)の大統領官邸前などでデモを続けると明らかにした。このため、憲法裁の決定後も、尹大統領と李氏が支持者を説得する統合メッセージを出すべきだという声が出ている。
しかし、与党「国民の力」と「共に民主党」は同日も、憲法裁の決定への承服をめぐり対立した。「国民の力」の権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長は、「今日の事態を招いたのは、民主党の責任が最も大きい」と述べた。一方、「共に民主党」の盧宗勉(ノ・ジョンミョン)院内報道担当は、「承服は当事者で加害者である尹錫悦(大統領)がすべきことだ」と主張した。
黃炯? constant25@donga.com