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憲法裁前で「尹大統領の罷免」を求める野党議員の顔に生卵、民主党「明白な暴行でテロ」と批判

憲法裁前で「尹大統領の罷免」を求める野党議員の顔に生卵、民主党「明白な暴行でテロ」と批判

Posted March. 21, 2025 08:32,   

Updated March. 21, 2025 08:32

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最大野党「共に民主党」の白恵蓮(ペク・ヘリョン)議員が20日、憲法裁判所前で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の罷免を求める記者会見を行っていたところ、尹大統領の支持者と推定される人物が投げた生卵が顔に当たった。同党は、「明白な暴行でありテロだ」と反発し、白氏も「暴力の日常化が起こる現実を黙って見過ごすことはできない」とし、法的対応を予告した。

同党議員らは同日午前、憲法裁前で記者会見を開き、尹大統領に対する迅速な罷免を求めた。3期目の白氏はマイクを握ろうとしたところ、向かい側から飛んできた生卵が右の額に当たった。周辺にいた尹大統領の支持者たちがゆで卵やバナナなどを同党議員らに投げつけ、警察機動隊が傘を広げて防いだが、白氏に飛んできた生卵は防げなかった。白氏は顔と服が卵で汚れ、「とても痛い。卵が割れればいいが、割れないのはとても痛い。民主主義社会であってはならないことだと思う」と話した。

卵を投げつけた人物はすぐに現場から逃走したという。尹大統領の支持者たちは卵を投げつけた後も同党議員らに向かって「共産主義者」と叫び、警察に制止された。同党議員らのすぐ後ろでは、与党「国民の力」の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)、秋慶鎬(チュ・ギョンホ)、金玟甸(キム・ミジョン)議員らが「大統領弾劾棄却」のプラカードを持って対抗デモを行っていた。

民主党は卵を投げつけた事件を「テロ」と規定し、強硬対応に出た。盧宗勉(ノ・ジョンミョン)院内報道担当は、「憲法裁が極右勢力の物理的脅迫から脱し、ただ正義と法理によってのみ尹錫悦弾劾審判を終えることができるよう憲法裁周辺から正常化する」と述べた。同党は同日、議員総会を開き、当分の間、毎日午前と午後に2回、憲法裁前で記者会見を行うことを決めた。

国会行政安全委員会所属の同党議員らは同日午後、警察庁を抗議訪問し、李鎬永(イ・ホヨン)警察庁長職務代行らに、現場での警察の対応方式を非難した。辛正勲(シン・ジョンフン)行政安全委員長は抗議訪問後、「この問題は、憲法裁前のユーチューバーやデモ隊に対するこれまでの警察の安易な警備態勢が原因で発生したのではないかと追及した」と明らかにした。警察は担当チームを構成し、卵を投げつけた容疑者を追跡する一方、憲法裁に対する脅迫行為を阻止するため、「車壁」の使用や通行統制などを約束したという

大統領の権限を代行する崔相穆(チェ・サンモク)副首相兼企画財政部長官も、「このようなことが再発しないよう集会・デモ現場の管理に万全を期してほしい」と述べ、警察に徹底的な捜査を指示した。


權五赫 hyuk@donga.com