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関税戦争を率いるカナダ新首相に「金融通」のカーニー氏

関税戦争を率いるカナダ新首相に「金融通」のカーニー氏

Posted March. 11, 2025 08:54,   

Updated March. 11, 2025 08:54

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ドナルド・トランプ米大統領から強力な通商攻撃を受けているカナダが、非政界出身の経済金融専門家を新しい首相に選んだ。

9日(現地時間)、カナダの政権与党である自由党は、党代表に元カナダ中央銀行総裁のマーク・カーニー氏(写真)を選んだ。議院内閣制国家であるカナダでは、政権党の代表が首相になる。同日、約15万人が参加した党員投票で85.9%の支持率を得たカーニー代表は、今年1月に辞任の意思を明らかにしたジャスティン・トルドー首相の後を継いで、今週首相に就任する予定だ。

米ハーバード大学(学部)や英オックスフォード大学(大学院)出身で、有名投資銀行ゴールドマンサックスで働いたカーニー氏は、2008年の世界金融危機の際、カナダ中央銀行のトップを務めた。また、2013~2020年に外国人としては初めて、英中央銀行総裁として在職した。

米紙ニューヨークタイムズは、「カーニーの最優先の課題は、カナダ経済と主権に対するトランプの脅威を管理することだ」とし、カナダが世界金融危機とブレグジット(2016年に英国の欧州連合からの離脱)にともなう影響を収拾した経済金融専門家を、トランプ大統領と対決する人物として選んだと評した。

カーニー氏は、同日の当選後の演説で、「トランプは、カナダの労働者と家族、企業を攻撃している」とし、「彼が成功するように放っておかない」と話した。さらに、「米国人が私たちを尊重し、自由で公正な貿易に対して信頼できる約束をするまで、米国に対するカナダの報復関税を維持する」と明らかにした。また、カナダ最高の人気スポーツであるアイスホッケーを取り上げ、「ホッケーも貿易も、カナダが(米国に)勝つだろう」と述べた。


林雨宣 imsun@donga.com