
白いスーツ姿のイケメンが宇宙と地球をつなぐポータル(関門)から登場する。手にマイクを持った彼は、演歌歌手ヨンタクの「君がなぜそこから出てくる」を渋く歌う。5人組バーチャルアイドル「PLAVE(プレイブ)」の最年少のハミンだ。ハミンの歌に合わせて残りの4人もポータルから登場する。
昨年5月に公開されたPLAVEの自主制作コンテンツ(自コン)「ラスゴPLAVE」第1話の最初のシーンだ。その後、毎週火曜日の午後に公開され、すでに38話まで公開された。ラスゴPLAVEは、「異星人初の自コン」というコンセプトだが、一般的なK-POPアイドルと同程度に内容が充実している。1回あたり1時間前後の映像で、メンバーは、グルメやパジャマパーティー、体育大会など様々な見どころを披露する。
これまで韓国でバーチャルアイドルが登場したのは、PLAVEが初めてではない。しかし、これほど成功を収めたのはほぼ唯一だ。最近のK-POPアイドル全体の成績を見ても、驚くべき成果と言える。PLAVEが限界を乗り越え、既存のアイドルと対等な立場に立った底力はどこから出たのか。
● 新鮮さに親しみやすさを加えたアイドルの公式
先月3日、3枚目のミニアルバム「Caligo Pt.1」でカムバックしたPLAVEの力は、他のK-POPアイドルに劣らない強固な「ファンダム」だ。アルバム発売1週間で販売量100万枚を突破し、タイトル曲「Dash」を含む収録曲5曲が音源チャート1~5位を占めた。先月16日、放送作家のキム・シンヨン氏が「バーチャルアイドル文化を受け入れるのが難しい」と発言したところ強い抗議を受けて謝罪したほど、ファンダムの力は強力だ。
PLAVEは、このようにバーチャルアイドルの「新鮮さ」にK-POPアイドルの成功公式である「親しみ」を組み合わせたことが成功要因として挙げられる。バーチャル世界のメンバーが地球開発者によって地球と意思疎通するという世界観が新鮮でありながら、ビデオ通話のファンサイン会やライブ放送といった典型的なアイドル活動で親しみやすくなっている。
実際の人の動きを捉え、アニメキャラクターの動きで実現した「モーションキャプチャー技術」を利用して距離感を縮めた点も際立つ。大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は、「以前のバーチャルアイドルは冷たい感じを受けたが、PLAVEは技術を活用して人間的な面を多く見せた」と説明した。
● 人間的な好感度がポイント
PLAVEは、ファンがバーチャルキャラクターそのものだけでなく、キャラクターの背後にある「人間」に注目させたという点もポイントだ。ソーシャルメディアで話題になった「PLAVEエラー集」などが代表的な例だ。初期の映像を見ると、技術的な認識ミスでメンバーが感電したように動作するシーンなどが演出されるケースがあった。しかし、そのようなミスがむしろファンに好感を与え、彼らがファンになるきっかけになった。大衆歌謡評論家のパク・ヒア氏は、「アイドルが好きでなかった人も、PLAVEの親しみやすい姿をショートなどを通じて接し、興味を持つようになったケースが多い」と話した。
実際にメンバーが直接作曲、作詞、プロデュースに参加する点もPLAVEの人気にプラスの影響を与えた。最近のK-POPファンは、単に「パフォーマー」を超えて「アーティスト」としてのアイデンティティを持つアイドルを好む傾向が顕著だからだ。ある芸能界関係者は、「最近、PLAVEの人気が高まり、他の企画会社もバーチャルアイドルに関心を持っている」とし、「PLAVEの成功が新しいK-POPの領域を切り開くことができるのか、今後の動向を見守る必要がある」と話した。
サ・ジウォン記者 4g1@donga.com






