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韓国人の半数が「人を信じられない」、対人信頼度9年ぶりに21ポイント下落

韓国人の半数が「人を信じられない」、対人信頼度9年ぶりに21ポイント下落

Posted February. 25, 2025 09:22,   

Updated February. 25, 2025 09:22


韓国人の2人に1人は他人を信用していないことが分かった。10年前までは30%にも満たなかった不信率が上昇し、社会的対立とそれに伴うコストが大きくなっているとの懸念が出ている。韓国人の生活満足度は4年ぶりに下落し、経済協力開発機構(OECD)最下位にとどまり、自殺率は圧倒的な1位だった。

● 対人信頼度73.7%→52.7%急落

統計庁が24日に発表した「国民の生活の質2024報告書」によると、2023年の韓国の対人信頼度は52.7%と集計された。対人信頼度は、自分と親密でない一般人を信頼する人口の割合を示す指標だ。14年に73.7%だった対人信頼度は9年ぶりに21ポイント下落した。19年までは対人信頼度は60%台半ばだったが、20年に新型コロナウイルスの感染拡大で50.6%まで急落し、21年には59.3%まで上昇した。しかし、22年(54.6%)と23年の連続で再び後退した。統計庁関係者は、「他人を信頼しない社会は、集団間の対立を引き起こし、社会的コストが発生する可能性が高まる」と話した。

対人信頼度の低下は特に若い層で顕著だった。19~29歳(46.7%)と30代(48.2%)の対人信頼度が比較的低く、△40代54.8%△50代55.5%△60歳以上54.9%は似たような水準だった。漢城(ハンソン)大学経済学科のキム・サンボン教授は、「コロナ禍以降、対面ミーティングや会食が激減し、世代間の不信や男女間の葛藤が激しくなった」とし、「ますます大きくなる階層間の資産格差も他者に対する信頼を下げているが、圧縮成長の過程で発生した副作用であり、短期間での解決は容易ではないだろう」と指摘した。

●生活の満足度は最下位圏、自殺率は1位

生活の満足度もOECD加盟国の中で最下位だった。23年の韓国人の生活満足度は6.4点で、前年より0.1点下がった。生活の満足度が低下したのは19年以来4年ぶりだ。21~23年の平均は6.06点でOECD38ヵ国中33位にとどまった。生活の満足度は所得水準別に差が顕著だった。世帯所得が月100万ウォン未満の世帯の生活満足度は5.7点にとどまったが、所得が600万ウォン以上の世帯の満足度は6.6点で平均を上回った。

雇用の質の低下も生活満足度の低下を後押ししている。23年の賃金労働者の月間総労働時間は157.6時間で、22年(154.9時間)より2.7時間増加した。同期間、物価変動を考慮した月間実質賃金は平均359万2千ウォンから355万4千ウォンで、むしろ3万8千ウォン減少した。

自殺率は9年ぶりに最高値を記録した。韓国の人口10万人当たりの自殺による死亡者数は前年より2.1人増加の27.3人だった。14年以降、最も高い水準だ。韓国の自殺率は世界でも最上位圏だ。21年基準、韓国の自殺率は10万人当たり24.3人で、OECD加盟国の中で最も高く、2位のリトアニア(18.5人)との差も大きかった。


世宗市=チョン・スング記者 soon9@donga.com