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「韓国半導体のコア技術、2年間で中国に追いつかれた」 政府系機関が指摘

「韓国半導体のコア技術、2年間で中国に追いつかれた」 政府系機関が指摘

Posted February. 24, 2025 08:40,   

Updated February. 24, 2025 08:40


半導体分野のコア技術の力量において、韓国が2年ぶりに中国に追い越されたという評価が出た。政府のリーダーシップの空白とトランプ発通商脅威などの内憂外患の中、韓国半導体技術のエンジンまでが消えつつあるという危機的シグナルだ。

23日、韓国科学技術企画評価院の報告書によると、韓国国内の半導体専門家39人を対象に行ったアンケート調査の結果、昨年基準で韓国は半導体のコア技術5分野のうち、△高集積メモリ、△高性能人工知能(AI)半導体、△電力半導体、△次世代高性能センシングの4分野で中国に遅れを取っていることが分かった。先端パッケージング技術分野では、中国と同じ水準と評価された。これに先立って行われた2022年の調査では、メモリとセンシング、パッケージングの分野で中国に先んじていると評価されたが、2年ぶりに全て追い越されたり追いつかれたりしたのだ。

今回の調査は、2022年の科学技術評価院の技術水準評価参加専門家の中で、半導体分野の人員を選んで行った。技術水準の評価は、科学技術基本法によって国のコア技術の水準を診断するために、2年ごとに行われる。半導体分野の評価者は、大学教授および産学研研究員、大企業および素材・部品・装置の中小企業従事者などで構成された。

韓国の強みであり主力分野だったメモリとセンシング、パッケージング技術の優位まで中国に追い越されたことについて、専門家たちの懸念は深まっている。同報告書では、半導体技術の生涯周期基準で工程と量産技術では韓国がまだ中国をリードしているが、基礎・オリジナル研究と設計技術では中国に遅れをとるだけでなく主要国の中で最下位の水準であると評価した。

半導体だけでなく、既存の韓国の主力技術に対する中国の屈起は、全方位で行われている。昨年、グローバルテレビの出荷台数では、超大型製品を前面に押し出した中国企業が初めて韓国を追い越した。プレミアムスマートフォンとディスプレイ市場でも、中国企業が三星(サムスン)やLGのシェアを脅かしている。

科学技術情報通信部のチョン・ウィジン研究委員は、「グローバルバリューチェーンで、韓国が戦略的カードとして活用できるコア技術力の確保が非常に重要だ」とし、「産業界の人材育成に対するインセンティブ付与や海外専門人材誘致のための移民政策など、人材確保の努力が急がれる」と明らかにした。


郭道英 now@donga.com