
孫興民(ソン・フンミン、33、トッテナム・ホットスパー)のプロ初優勝の夢が再びとん挫した。
トッテナムは7日、リバプールのアンフィールドで行われたリバプールとの今季カラバオ杯(リーグカップ)準決勝第2戦で0-4で敗れた。先月9日、ホームで行われた第1戦で1-0で勝ったトッテナムは、同日、引き分けても決勝に進出できるところだった。しかし、同日前半34分、コーディ・ガクポに先制ゴールを奪われたのを皮切りに4失点し、2戦合計1-4で敗れ、結局決勝進出に失敗した。
トッテナムは同日、リバプールが26本のシュートを打つ間、5本のシュートに止まり、ボール支配率も36%でリバプール(64%)に大きく及ばなかった。英BBCは、「トッテナムがこの日リバプールに敗れたことを説明するのに使われた表現は『悲惨で恥ずかしい』だった」と酷評した。孫興民は同日、左サイドFWとしてフル出場してプレーしたが、チームの敗北を防ぐことはできなかった。サッカーデータ専門メディア「FotMob」によると、孫興民は2本のシュートを放ち、1度ゴールポストを当てるのに止まった。
トッテナムはこの敗北で今季も再び無冠に終わる可能性が高くなった。2007~2008シーズンのリーグカップ優勝以来、一度も優勝カップも掲げることができずにいるトッテナムは、現在イングランド・プレミアリーグで14位にランクされ、事実上優勝から遠のいた。今季UEFAヨーロッパリーグ(EL)とイングランドFAカップが残っているが、リーグカップより手強いチームを相手にしなければならず、見通しはさらに暗い。EL決勝トーナメントの対戦カードはまだ決まっておらず、FAカップ4回戦ではプレミアリーグ8位のアストン・ビラと対戦する。
トッテナムの今季無冠の可能性が強まったことで、2010年にハンブルク(ドイツ)でプロデビューした孫興民は、今季もプロ初優勝のチャンスをつかめずに終わりそうだ。孫興民は2015年にトッテナムに加入し、2021~2022シーズンのプレミアリーグでは得点王に輝いたものの、まだ優勝経験がない。
昨季カラバオ杯覇者で、歴代最多優勝チームのリバプールは3月17日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われる決勝で、ニューカッスル・ユナイテッドを相手に大会2連覇で通算11度目の優勝を狙う。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com






