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「歴史的スピードで行動」 第2次トランプ政権「MAGAストーム」開始

「歴史的スピードで行動」 第2次トランプ政権「MAGAストーム」開始

Posted January. 21, 2025 08:53,   

Updated January. 21, 2025 08:53

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「歴史的なスピードと強さで行動し、私たちの国が直面するあらゆる危機を解決する」

トランプ次期米大統領は19日(現地時間)、「明日正午、4年間にわたる米国の衰退に幕が引かれ、米国の強さと繁栄、尊厳と誇りの新たな1日が始まる」と宣言した。

議会の立法手続きを経ずに政策推進が可能な「大統領令」を就任と同時に大規模に発動し、不法移民の追放やディープステート(既得権官僚集団)の解体など、自身が約束した政策を迅速に実行していくことを宣言したのだ。7年前、1期目の時に「米国第一」を初めて掲げたトランプ氏は、2期目にはさらに積極的に主要政策を推進するとみられている。一部では、最近、カナダ、パナマ、デンマーク領グリーンランドなど友好国に対する主権侵害発言をしたトランプ氏が力を前面に出した「膨張主義」を宣言したという見方もある。

トランプ氏は同日、ワシントンで開かれた「MAGA(米国を再び偉大に)集会」で、「われわれはワシントンの失敗し腐敗した既成政治勢力の支配を完全に終わらせる」と述べた。既成の制度圏を攻撃して大衆の支持を確保する特有の「扇動的ポピュリズム」を再び見せたのだ。トランプ氏は以前、2017年、1期目の就任演説で、「今日この時点から権力はワシントンから国民に移る」と述べた。

トランプ氏が就任と同時に100~200件の大統領令を発動するという見通しが出る中、彼は「バイデン政権の急進的で愚かな大統領令は、私が就任宣誓をした後、数時間以内に撤回されるだろう」とし、「明日、皆さんは歴史的な大統領令を目撃することになるだろう」と予告した。また、「昨日、誰かが『大統領、1日にあまり多く署名しないでください。数週間に渡ってやりましょう』と言ったが、私は『絶対にダメだ』と言った」とし、「これから署名するものが多いので心配しないでください。私たちは立ち止まらない」と付け加えた。

トランプ氏は、不法移民を阻止することと化石燃料使用の拡大が就任序盤の核心政策課題であることも示唆した。トランプ氏は、「国境への侵入を阻止し、国の富を取り戻し、私たちの足元に眠る『液体の金』(エネルギー資源)を解放する」と明らかにした。また、バイデン政府が人種、性同一性などに対する差別に反対して推進した「多様性・公平性・包括性(DEI)政策」を撤回し、民間はもとより政府の領域まで「実力主義」を前面に押し出すと宣言した。

経済分野に関しては、「私たちは皆さんの税金と物価を下げ、賃金を引き上げ、何千もの工場を米国に取り戻す」とし、「関税と賢明な政策を通じて実現する」と明らかにした。そして、「米国製品を作り、米国製品を買い、米国人を雇用する国を築く」と強調した。


申晋宇 niceshin@donga.com