現代(ヒョンデ)自動車グループが米国の人工知能(AI)チップ設計会社であるNVIDIAと手を組んだ。今後、現代自動車グループのAIロボットや自動運転車など、次世代モビリティの開発に拍車がかかるものとみられる。
現代自動車グループは10日、前日、米国ネバダ州フォンテーヌブローラスベガスホテルで、NVIDIAとモビリティ革新のための戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
現代自動車グループは今回のパートナーシップを通じて、事業全般にわたるAI技術の適用を強化する計画だ。現在、現代自動車グループは製造と研究開発(R&D)の過程でAI技術を適用している。代表的な例としては、△生成AIを活用した技術競争力の強化、△AIとロボットを活用したスマートファクトリーの強化、△車両とロボティクスの知能高度化などがある。
現代自動車グループは、NVIDIAのデジタルツインプラットフォームである「オムニバス」を積極的に活用する計画だ。デジタルツインは現実と同一の仮想空間を作り、シミュレーションを通じて結果を予測することができる。新しい工場の建設と運営過程をシミュレーションし、これを基に品質向上とコスト削減を図ることができる。
現代自動車グループはまた、NVIDIAのロボティクスプラットフォームであるアイザック(Isaac)を活用してAIベースのロボットを開発し、NVIDIAと共にロボット学習に必要な仮想環境の構築に乗り出すことにした。
ピョン・ジョングク記者 bjk@donga.com