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76歳のマラソンランナー「分かち合いで得た子どもが50人」

76歳のマラソンランナー「分かち合いで得た子どもが50人」

Posted December. 06, 2024 09:37,   

Updated December. 06, 2024 09:37


「100キロを走るウルトラマラソンのように、100歳まで健康を維持し、お金を稼いで貧しい人を助けるのが人生最大の願いです」

慶尚北道漆谷郡倭館邑(キョンサンプクト・チルゴクグン・ウェグァンウプ)に住むキム・ギジュンさん(76)は、35年間フルコースを50回以上完走したマラソンマニアだ。しかし、彼が経済的に豊かでない状況にもかかわらず、さらに長い時間続いてきたのは隣人への愛だ。

漆谷郡の公務員を勤めていた1984年から2005年に退職するまで、キムさんは給料の30%ほどを地域の少年少女の家長のために寄付した。キムさんは5日、東亜(トンア)日報との電話インタビューで、「ある村で地下水の工事をしていたが、畑でうずくまったまま落ち込んでいた少女家長を見て、痛ましくてその日の労賃として受け取った様々な物品を与えたのが初めての分かち合いだった」と伝えた。

キムさんは、「喜ぶあの子を見ながら、微笑ましい一方で、貧しくて悲しかった昔のことが思い浮かんだ」とし、「その日から私の分を少しずつ、貧しい隣人と分かち合わなければならないと誓った」と話した。退職後、農民に変身した彼は、自分で育てた桃やスモモ、大根などの農産物を貧しい隣人のために援助している。キムさんは、「最初の分かち合いを実践した少女は、40代の主婦になったが、お互いにお父さんや娘と呼びながら、家族のように過ごしている。分かち合いを通じて縁を結んだ息子、娘たちが今は50人を超えている」と笑った。


漆谷=ミョン・ミンジュン記者 mmj86@donga.com