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ロシア原潜がキューバ寄港、米は駆逐艦急派し

ロシア原潜がキューバ寄港、米は駆逐艦急派し

Posted June. 14, 2024 08:36,   

Updated June. 14, 2024 08:37

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米国の目と鼻の先であるキューバの首都ハバナに、極超音速ミサイル「ツィルコン」の搭載が可能なロシア艦隊が寄港し、付近の緊張が高まっている。米海軍は、駆逐艦や哨戒機などを周辺に急派し、ロシアの牽制に乗り出した。ハバナは、米最南端のフロリダ州キーウェストからわずか160キロしか離れていない。

ロイター通信などによると、ロシアのフリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」、原潜「カザン」、カシン石油タンカー、タグボートの4隻で構成された艦隊は、12~17日、ハバナ港に滞在する。12日、ハバナの名物であるマレコン防波堤には、ロシア艦隊を見に来た市民でいっぱいだった。

ロシア国防省は、「私たちの軍艦が大西洋付近から600キロ以上離れた目標物を精密攻撃する訓練を終えた後、キューバに停泊した」とし、訓練シーンを収めた動画を公開した。英紙ガーディアンは、「バイデン米大統領が主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するためにイタリアにいる間、ロシア軍が米国の鼻の下に配備された異例の状況」と指摘した。

米海軍は、駆逐艦や哨戒機などを南部海域に急派したという。英紙「タイムズ」などは、米軍艦4隻が「カザン」を監視し、米駆逐艦と警備艦はフリゲート艦を監視したと報じた。マイアミ・ヘラルドは米北方軍(NORTHCOM)関係者を引用し、「米国が、原子力巡洋艦1隻、駆逐艦2隻など軍艦3隻、対潜水艦哨戒機などを付近に配備した」と伝えた。

米国の一部では、ロシア軍艦のハバナ寄港が、1962年に両国が核兵器使用寸前まで突き進んだ「キューバミサイル危機」を連想させると懸念されている。ただし、安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は、「兵器移転の動きなど特異な点は捉えられなかった」と説明した。


イ・ジユン記者 asap@donga.com