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ロシア貨物船が4月に北朝鮮羅津に寄港、「北朝鮮製の武器と弾薬を運搬か」 読売新聞報道

ロシア貨物船が4月に北朝鮮羅津に寄港、「北朝鮮製の武器と弾薬を運搬か」 読売新聞報道

Posted June. 10, 2024 09:07,   

Updated June. 10, 2024 09:07

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ロシア籍の貨物船が今年4月、ロシア極東のボストーチヌイ港を出発し、北朝鮮北東部の羅津(ナジン)港に寄港していたことが確認されたと、読売新聞が9日付で報じた。ロシアが、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁に違反し、北朝鮮製の武器と弾薬を運搬した可能性がある。

安保理の下で対北朝鮮制裁の履行状況を監視してきた専門家パネルの古川勝久・元委員は、米宇宙企業プラネット・ラボ社の衛星写真と国際海事機関(IMO)の船舶情報を分析した。その結果、4月2日と3日のボストーチヌイ港の衛星画像には、ロシア船籍の貨物船「LADY R号」とみられる船舶が港に停泊していた。4月14日には、同じ船と思われる船舶が北朝鮮の羅津港に停泊していた。

この船舶は、ロシア~北朝鮮運航中に船舶自動識別装置(AIS)を作動させていなかった。この装置は航海の安全のために設置されたが、装置をオフにすると船舶の位置、速度、進路などを確認することはできない。

米国政府は2022年5月、武器輸送に使用されているとして「LADY R号」を独自制裁の対象に指定した。米国のブリゲティ駐南アフリカ大使は2022年12月、この船舶が南アフリカ共和国の海軍基地から武器、弾薬を積んでロシアに向かったという疑いを提起した。日本政府も同じ理由でこの船舶を所有するロシア企業を先月、制裁対象に追加した。

これに先立ち、貨物船の寄港と同月、北朝鮮の石油タンカーがロシアから石油を供給され、自国に輸送した状況も明らかになった。ロシアのウクライナ侵攻の長期化で、北朝鮮とロシアが互いに必要な物資をやり取りする相互依存が大きくなっているようだ。安保理は2009年6月、北朝鮮の核実験に対応し、北朝鮮の武器輸出を全面禁止する制裁を決議した。


東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com