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敗者復活を夢見て今日も走る、6年目を迎える野球の独立リーグ「京畿道リーグ」

敗者復活を夢見て今日も走る、6年目を迎える野球の独立リーグ「京畿道リーグ」

Posted April. 29, 2024 08:57,   

Updated April. 29, 2024 08:57

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野球の独立リーグである京畿道(キョンギド)リーグの漣川(ヨンチョン)ミラクルに所属するチェ・ジョンワン投手(25)は昨年、チャンピオン決定戦の第3戦で、勝利投手として最優秀選手(MVP)の栄誉に輝いた。今年の初戦でもチェ投手は5回を投げ6奪三振を奪い、無失点で勝利投手になった。28日現在、防御率1.27で投手部門首位を走っている。

このような成績は、今シーズンを準備しながら、冬のうちに流した汗の結果だ。昨冬に巨済島(コジェド)の冬季トレーニング場でジャンプと15メートルダッシュでスピードを上げ、体幹トレーニングと筋トレでパワーも高めた。チェ投手は、「チェンジアップが一番自信ある」とし、「今シーズンもケガしないでうまくコンディショニングしてプロリーグに入れるよう頑張りたい」と話した。

●元KT・LG監督など、大物コーチが合流

今年で6年目を迎えた「独立野球団京畿道リーグ」が先月14日、昨年王者の漣川ミラクルと準優勝チームだった城南(ソンナム)マックパイスとの開幕戦を皮切りに2024年シーズンの幕を上げた。独立野球団はプロリーグに進出できなかったり、球団から放出された選手たちが集まって、プロ入りを目指して「敗者復活戦」を夢見ながらそれぞれのプレーに磨きをかける野球団だ。

今年のリーグは、△漣川ミラクル△城南マックパイス△坡州(パジュ)チャレンジャーズ△加平(カピョン)ウェールズ△水原(スウォン)パインイーグス△抱川(ポチョン)モンスター△高陽(コヤン)ワンダーズなど計7チーム約200人が参加する。10月まで1チーム当たり36試合と決勝など134試合を行う予定だ。

28日現在、漣川ミラクルが9勝1敗で1位を走っており、城南マックパイスが7勝2敗で漣川ミラクルを追っている。京畿道野球ソフトボール協会関係者は「上位3チームが決まれば正規リーグ2位と3位チームが3戦2勝制で先に試合を行い、勝者が1位チームと5戦3勝制で優勝チームを決める」と話した。

球団の司令塔には、プロ球団のコーチングスタッフ出身も参加した。チョ・ボムヒョン前KT1軍監督は水原パインイーグス監督を、シン・ギョンシク前LGツインズ打撃コーチが城南マックパイス監督を務めた。斗山ベアーズのチン・ヤコブ元投手が加平ウェールズのオーナーと監督を並行し、LGツインズの金寅植(キム・インシク)元LG2軍監督も漣川ミラクルのオーナーと監督を務めている。金監督は「選手たちが最後だという気持ちで運動に励んでおり意欲も高い」とし、「今年も私のすべてのノウハウを伝え、最大限多くの選手をプロに送れるよう頑張りたい」と話した。

●昨年15人がプロリーグ進出

京畿道は今年も独立野球団の選手出場手当てとトレーニング支援手当て、勝利手当て、監督・コーチ手当てなどで14億ウォンを支援し、選手たちが運動に集中できるようサポートしている。また、プロ2軍と日本独立球団との交流戦を推進し、選手技量の向上も進める計画だ。京畿道の関係者は「京畿道体育会の種目団体である京畿道野球ソフトボール協会(一般部)に独立野球団を登録し、支援の根拠を整えた」と話した。

このような支援に昨年独立リーグでチン・ウヨン(坡州チャレンジャーズ)、チェ・スビン(高陽ウィナーズ、現高陽ワンダーズ)、ファン・ヨンムク(漣川ミラクル)など15選手がプロリーグに進出する成果をあげた。2019年の発足以来、京畿道リーグではこれまで計34人がプロリーグに進出した。イ・ジョンドン京畿道文化体育観光局長は「京畿道リーグ運営支援を通じて選手たちの挑戦と成長を積極的にサポートする」と話した。


イ・ギョンジン記者 lkj@donga.com