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米民間企業初の月着陸船、燃料喪失で実現困難に

米民間企業初の月着陸船、燃料喪失で実現困難に

Posted January. 10, 2024 08:05,   

Updated January. 10, 2024 08:05

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米国で打ち上げられた民間初の月着陸船「ペレグリン」が、技術的な欠陥で危機に直面した。当初報告された太陽電池を太陽に向け直す問題は解決されたが、燃料喪失というより大きな問題が生じた。

8日(現地時間)、ペレグリンを打ち上げた米民間企業「アストロボティック・テクノロジー」は、ソーシャルメディアX(旧ツイッター)に、燃料喪失が続いており、制御不能の落下を阻止するために努力していると明らかにした。また、現在の目標は、月面着陸ではなく「ペレグリンが電力を失う前に可能な限り月に近づけること」と書いた。

これは月面着陸の可能性が低くなったことを意味する。同日午前2時18分に打ち上げられたペレグリンは、来月23日に月の北緯35度付近の「粘りの入江」に着陸することが目標だった。アストロボティック・テクノロジーによると、燃料損失は推進システムの問題発生によるという。現在の燃料消費量基準で、ペレグリンが安定した状態で作動できるのは40時間程度だと推定されている。

ペレグリンが月面着陸に成功すれば、1972年のアポロ17号以来52年ぶりで、民間初の月面着陸という大記録を立てる予定だったが、打ち上げ7時間後に不具合が報告された。米紙ニューヨーク・タイムズは、「(今回の事故で)民間企業、特に小規模スタートアップに月探査を依存しようとする米航空宇宙局(NASA)の戦略に疑問が提起される」と指摘した。ロイター通信は、NASAが今後の探査任務を延期する予定だと伝えた。


キム・ボラ記者 purple@donga.com