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SBS株も担保提供、泰栄建設のワークアウトに青信号

SBS株も担保提供、泰栄建設のワークアウトに青信号

Posted January. 10, 2024 08:05,   

Updated January. 10, 2024 08:05

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決裂寸前だった泰栄(テヨン)建設のワークアウト(いわゆるロンドン・アプローチ=私的整理)に「青信号」が灯った。泰栄グループが既存の4つの債務再編計画に加え、持株会社であるTYホールディングスとSBSの保有株式まで担保に差し入れると発表したからだ。債権団と金融当局の圧迫に泰栄グループが事実上白旗を上げ、バトンは債権団に渡された。追加の債務再編計画の履行に対する確約と中小金融会社の説得などが残っているが、これさえ越えれば、11日ワークアウト開始可否を決める債権団協議会を通過できるとみられる。

泰栄グループの尹世榮(ユン・セヨン)創業会長は9日、ソウル汝矣島(ヨイド)の泰栄建設本社で記者会見を開き、「既存の債務再編計画に盛り込まれた内容に加えて、他の系列会社の売却や担保提供で追加資金を確保し投入する計画を持っている」として「必要ならTYホールディングスとSBSの保有株式も担保として提供する」と述べた。

泰栄グループが債権団と金融当局の要求を全面的に受け入れた中、今後の行方はSBS株の担保提供など追加の債務再編計画の確約にかかっている。この日、尹氏が「すべてをかけて、言葉ではなく行動で見せる」と強調したが、これまでにも債務再編計画の履行約束を破った例があり、債権者の一部は依然として不信感を抱いている。KDB産業銀行の関係者は「追加の債務再編計画に対する確約はなかったが、これをどう履行するかについては産業銀行と合意がなされた」とし、「約束した債務再編計画の中で一つでも守らなかった場合は、ワークアウト手続きは中断するしかない」と話した。

何よりも中小金融機関が同意するかどうかがカギとなる。現在、産銀を含めた銀行の債券保有比率は33%となっている。債権団の75%の同意(ワークアウト開始基準)を得るためには、中小金融機関の説得が必要だ。

金融当局の関係者は「ワークアウト開始には大きな問題はなさそうだ」と話した。


チョン・スング記者 カン・ウソク記者 soon9@donga.com·