尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が28日、金大棋(キム・テギ)大統領秘書室長(67)を交代し、後任に李官燮(イ・グァンソプ)大統領政策室長(61)を任命した。昨年9月に国政企画首席秘書官に任命された李氏は、先月30日に政策室長に昇進し、28日で秘書室長に異動した。政策室長の後任に、延世(ヨンセ)大学経済学科の成太胤(ソン・テユン)教授(53)、国家情報院長候補に指名された趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室長の後任には、張虎鎮(チャン・ホジン)外交部第1次官が任命された。大統領室は、「与党『国民の力』が韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員会を公式発足させたことに合わせて、秘書室、政策室、国家安保室の3室長を交代し、刷新基調を強化することが狙い」と説明した。
金氏は同日、龍山(ヨンサン)大統領室での記者会見で、「20ヵ月なら大統領任期の約3分の1になる」とし、「職責を全うできていないと思い、大統領に(辞意を)申し上げた」と述べた。成氏は、尹大統領の父、故尹起重(ユン・ギジュン)延世大学名誉教授の教え子で、米ハーバード大学で経済学博士号を取得した。3つの室長の平均年齢は、これまでの65.3歳から59歳に若返った。しかし、李氏が政策室長に任命されてから1ヵ月も経たずに秘書室長になり、張氏も外交部第1次官に任命された8ヵ月後に安保室長に任命されるなど、側近を主要ポストに順に任命する「回転ドア人事」という指摘も受けている。外交部第1次官には、金烘均(キム・ホンギュン)駐ドイツ大使が任命された。
張寬錫 jks@donga.com