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「ソウル国際音楽コンクールの決勝に進めなかった実力者が多い」

「ソウル国際音楽コンクールの決勝に進めなかった実力者が多い」

Posted November. 28, 2023 08:36,   

Updated November. 28, 2023 08:36

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「ソウル国際音楽コンクールは、美しい声と驚くべきテクニックを備えた声楽家たちが集まるレベルの高いコンクールです。決勝に進めなかった参加者の中にも、優れた潜在力を備えた人たちが多数目に留まりました」

声楽部門で開かれる「LGと共にする第18回ソウル国際音楽コンクール」に、審査委員として参加した米サンフランシスコオペラのグレゴリー・ヘンケル芸術部門監督(写真)は26日、準決勝の競演が終わった後、このように話した。ヘンケル氏は2013年、声楽部門で開かれた第15回ソウル国際音楽コンクールに審査委員として参加したことがあり、今大会は10年ぶりだ。

ヘンケル氏は、「10年前と比べて、米国や英国作曲家の作品を競演曲として選んだ参加者が多いことが印象的だったが、参加者と審査委員の水準は前も今も同じように高い」と話した。

ヘンケル氏は、ジュリアード音楽院とニューイングランド音楽院で学び、シカゴ・リリック・オペラ協力芸術行政家、ロサンゼルスオペラ芸術企画マネージャーなどを歴任した。イタリアのジョヴァンニ・マルティネッリコンクールなどの審査員を務めた。

未来に世界オペラ劇場に立つ若い音楽家たちに助言したい点を尋ねると、ヘンケル氏は「テクニックやディクション、声がすべて重要だが、オペラ歌手にとって最も重要なことは、感情とストーリーを共演者の音楽家や聴衆に伝え、これを共有することだ。これを忘れてはならない」と述べた。

ヘンケル氏は2021年8月、サンフランシスコオペラの音楽監督に就任した韓国人女性指揮者キム・ウンソンと呼吸を合わせている。キム・ウンソンについて尋ねられると、ヘンケル氏の言葉が速くなった。「キム・ウンソンと仕事をすることになったのは、『夢が現実になったこと』のような光栄なことです。彼女は、オーケストラに舞台上のドラマを入れ、いつも色を増していく水彩画のように新しい音のカラーを見つけ出します。深刻な状況で笑いを誘う人間的な魅力まであります」

サンフランシスコオペラの計画について尋ねると、ヘンケル氏は「新年のプログラムが公式発表されるまで、すべて公開することはできないが…。今後数年間、キム・ウンソンの指揮でワーグナーの『ニーベルングの指輪』の全曲を公演することになるだろう。今回のコンクールの審査委員長であるベースのヨン・グァンチョルがザラストロ役で出演するモーツァルトの『魔笛』は、新年の主要プログラムの一つだ」と明らかにした。

ヘンケル氏は、「韓国の声楽家たちの活動は、年が経つにつれて驚くほど大きくなっている。昨夏、サンフランシスコオペラが公演したプッチーニの『蝶々夫人』は、主要配役のほとんどが韓国人だった」と話した。

「LGと共にする第18回ソウル国際音楽コンクール」は28日午後2時、ソウル芸術の殿堂コのンサートホールで7人が実力を競う決勝競演が開かれる。2万~5万ウォン。お問い合わせは02-361-1415まで。


ユ・ユンジョン文化専門記者 gustav@donga.com