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「韓国は魅力的な投資先」、先端産業への外国人投資が4年間で226%増加

「韓国は魅力的な投資先」、先端産業への外国人投資が4年間で226%増加

Posted November. 24, 2023 08:06,   

Updated November. 24, 2023 08:06

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「韓国は先端技術の強国なので、インフラがよく整備されているじゃないですか」

Bグリム・パワーコリアのペラダーク・パタナチャン代表が打ち明けた韓国への大規模な投資に踏み切った理由だ。パタナチャン代表は、「韓国企業は意思決定が極めて速く、パートナーシップを大切にする」とも付け加えた。今年で創立145周年を迎えたタイ最古の企業Bグリムの再生可能エネルギーの専門系列会社「Bグリム・パワー」は、今月初め、韓国風力発電に5億ドル(約6500億ウォン)の投資を決めた。このうち3億ドルは、全羅北道(チョルラブクド)・全羅南道(チョンラナムド)の海上一帯に発電機を設置する海上風力事業団地の開発に、2億ドルは「ギアレスタービン」工場の新設に投入される。パタナチャン代表は、「2年間をかけて工場を完成すれば、今後200人余りの雇用誘発効果があるだろう」と話した。

電気電子や化学工業、機械装置、医療精密、医薬など先端産業分野の外国人投資の誘致が好調を見せている。23日、KOTRAによると、今年1~9月に韓国国内に流入した外国人の直接投資額のうち、先端産業部門の届け出額は73億3873万ドルに達する。2019年は22億4937万ドルだった先端産業部門の投資が、4年間で226.3%増加した。全体外国人投資の中で先端産業分野の割合も、2019年第1~第3四半期は17%だったが、今年同期は31%を記録した。

先端産業部門の投資躍進に支えられ、今年第3四半期(7~9月)までの外国人の直接投資の届け出額は239億4700万ドルを記録した。第1四半期基準で過去最高値となる。今月6~8日に行われた産業通商資源部主催、KOTRAインベストコリア主管の海外投資誘致行事である「インベストコリアサミット」も、計9億4000万ドルの投資を誘致し、サミットが始まった2006年以来、最も高い成果を出した。

先端産業企業が韓国に集中する最大の理由は、関連インフラがよく整っているという判断からだ。韓国には半導体や自動車、鉄鋼、造船、バッテリー、ディスプレイ、家電などの先端産業分野で世界をリードする企業が多数ある。このような会社が集まった韓国に投資すれば、シナジー効果を享受できるという。三星(サムスン)電子や現代(ヒョンデ)自動車が、海外先端産業の投資を国内に導いている。

ブルームバーグメディアが今年9月、韓国に投資したり関心のある米国やシンガポール、オーストラリア所在の464社を対象にアンケートを行った結果、韓国投資の期待効果について、49.0%(重複回答)が「韓国の技術・先端産業を活用するため」と答えたりもした。

先端産業関連の優秀人材が多いということも、韓国を魅力的な投資先にしている。経済協力開発機構(OECD)の調査によると、韓国は2021年基準で人口1000人当りの研究開発(R&D)人材が17.3人に達する。25~34歳の人口のうち、大学卒業者の割合が69.0%に達し、OECD諸国の中で1位につくほど「高級人材」も多い。

政府の税制優遇支援も、一役買っている。産業部は今年4月、半導体や蓄電池、ディスプレイなど国家先端戦略技術分野に投資する外国人投資企業の場合、投資金額の最大50%まで補助金を支給する現金支援制度を拡大すると発表した。

ただ、先端産業の投資が実際の雇用創出につながる好循環につながらなければならないという指摘も出ている。ソウル大学経営学科のイ・ギョンムク教授は、「週52時間勤務制などを柔軟に運営できるよう修正するなど、外国企業が国内の『高級人材』をよく活用できる条件を作らなければならない」と助言した。