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AFP通信、「X」にニュースコンテンツ使用料要求訴訟

AFP通信、「X」にニュースコンテンツ使用料要求訴訟

Posted August. 05, 2023 07:55,   

Updated August. 05, 2023 07:55

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フランスの通信社AFPが、ソーシャルメディアX(旧Twitter)を相手に著作隣接権に基づくニュースコンテンツの使用料の支払いを求める訴訟を起こした。著作隣接権は、コンテンツの複製、配布、公演、展示など2次使用を統制できる権利を意味する。カナダでも、フェイスブックの親会社であるメタがコンテンツ使用料の問題でニュースサービスを停止するなど、ソーシャルメディアが正当な補償なくニュースコンテンツを活用することが問題になっている。

AFPは2日(現地時間)、「Xが、ニュースコンテンツに対する料金を適正水準で策定するために必要な資料を提出していない」とし、「(フランスの)裁判所に、Xが使用したニュースコンテンツに対する使用料を評価するために必要な資料の提供を求める緊急仮処分の申立てを行った」と明らかにした。フランスは2019年、ニュースと出版物を提供するソーシャルメディア企業がニュースメディアと出版社に使用料を支払わなければならないという著作隣接権を制定した。

AFPは、「Xはこれまで著作隣接権の履行に関する議論を拒否してきた」と明らかにした。フランスの著作隣接権導入後の2021年、グーグルとメタは現地メディアとコンテンツ使用料を支払う契約を結んだ。AFPは、「ニュースコンテンツの共有で発生する価値に対して公正な分配を受けるために適切な法的措置を取る」と強調した。

Xのオーナーであるイーロン・マスク・テスラ最高経営責任者(CEO)は、自身のXアカウントに「奇妙だ。彼らが広告収益を創出するサイトのトラフィック(転送データ量)に対して私たちに金を払えと言う」と主張した。Xに掲載されたニュースコンテンツをクリックすると報道機関のウェブサイトにアクセスされるのに、なぜXがコンテンツ使用料を支払わなければならないのかということだ。

メタも、カナダでニュースコンテンツ使用料紛争を経験している。ロイター通信によると、カナダ議会は今年6月、ソーシャルメディア企業にカナダメディアのニュース使用料を払わせる「オンラインニュース法」を制定した。これを受けてメタは、フェイスブックとインスタグラムのカナダユーザーにニュースを提供しないと対抗し、1日、「カナダにニュース供給を終了する過程に入った」と明らかにした。グーグルも6月、カナダにニュースサービスを停止する方針を発表した。

カナダ文化遺産省は、メタの措置に、「彼らはニュースメディアに公正な取り分を支払う代わりに、ユーザーが良質なニュースにアクセスすることを遮断した」とし、「無責任な行為」と批判した。


イ・ギウク記者 71wook@donga.com