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秋美愛氏、文在寅氏批判に続き李洛淵氏叩き

秋美愛氏、文在寅氏批判に続き李洛淵氏叩き

Posted July. 05, 2023 08:29,   

Updated July. 05, 2023 08:29


最大野党「共に民主党」所属の秋美愛(チュ・ミエ)元法務部長官(写真)が、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領に続き、同党の李洛淵(イ・ナクヨン)元代表に自身の長官辞任の責任を転嫁した。李氏が2021年の再・補欠選挙のために自身の辞任を迫ったということだ。これに対し、民主党内では「来年の総選挙を控え、秋氏が親明系(李在明氏系)にアピールするために親文系(文在寅氏系)と一線を引いている」という批判が出ている。実際、親明系の執行部は秋氏の発言による党内の分裂を受け、「総選挙に逆効果を招くだけだ」と戦々恐々としている。

秋氏は3日夜、KBS放送で過去の長官辞任騒ぎに関連し、「文寅在氏に残念なことがあるのか。それとも李氏にあるのか」という質問に、「李氏が2021年の再・補欠選挙のために(私に)辞任するように言ったが、そうしてはいけない」と話した。先月30日、ユーチューブで、「文氏が私に辞任を迫った」と主張したのに続き、今回は李氏を批判したのだ。

親洛系(李洛淵氏系)は直ちに反発した。辛京鏜(シン・ギョンミン)元議員はKBSラジオ番組で、「秋氏が、李氏が(自身の更迭に)決定的な役割を果たしたと見ているようだが、全く事実でない」とし、「今そのように話すのは党の未来のために全く望ましくない」と反論した。親洛系議員の一人も、「本人が長官職を遂行できていたら、文氏が解任しようとしただろうか」とし、「今の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領を育て、大統領選挙を台無しにした張本人は謝罪できないだけでなく、党内の分裂だけ起こしている」と述べた。

秋氏の発言から「来年の総選挙出馬のために李氏に接近している」という指摘も出ている。秋氏は同日の放送で、李氏を「司法の被害者」と擁護するなど、比較的友好的な立場を示した。非明系(非李在明)の趙応天(チョ・ウンチョン)議員は4日、BBSラジオ番組で「(秋氏は)政治的に再起しようとしている」とし、「いくらなんでも政治には襟度というのがあるのに、自分を長官に任命してくれた大統領までネタにして自分の商売をするのはどうかと思う」と指摘した。

親明系の党執行部も困惑している雰囲気だ。執行部のある議員は、「最近、執行部内で共有した党戦略動向報告書にも、『党所属人物の過激な発言を減らし、失点を最小限に抑えることが総選挙で重要だ』という内容があった」とし、「秋氏と宋永吉(ソン・ヨンギル)元代表を狙ったのではないか。総選挙のために皆が走っているのに、党の元老たちが助けてくれないような状況だ」と不満を漏らした。民主党の関係者は、「金恩京(キム・ウンギョン)革新委員会も党顧問など元老たちとの懇談会を推進しているが、秋氏がまたどんな発言をするか悩みが深いだろう」と話した。


アン・ギュヨン記者 kyu0@donga.com