地下鉄の閉まるドアに故意に足を6回もはさんで発車を妨害し、電車の運転室に乱入した酔っ払いが警察に告発された。ソウル市は鉄道安全法に基づき、最高2500万ウォンの過料を科す案を検討している。
ソウル交通公社は3日、酒に酔った状態で電車の発車を妨害した30代の男A氏を鉄道安全法違反の疑いで警察に告発したと発表した。公社によると、先月23日午後9時頃、地下鉄2号線に乗っていたA氏は、往十里(ワンシムリ)駅と漢陽(ハンヤン)大学駅で停車した電車のドアが閉まる際、計6回にわたって足を挟んだ。このため発車が3分ほど遅れた。
当時、乗務員は車内放送を通じてA氏を阻止しようとしたが、A氏はこれを無視して電車の運転室に無断で侵入した。機関士を捕まえては「俺と話そうじゃないか」と言っていたA氏を、他の乗客が引っ張りだした。公社の関係者は、「運転室は外からドアを開けることができないが、A氏を制止するために運転室の外に出てきた機関士について入ったので止められなかった」と説明した。
ソウル市は鉄道安全法に基づき、A氏に過料を科す方向で検討している。ここに警察で鉄道従事者を対象にした暴言・暴行の疑いが認められれば、5年以下の懲役または5000万ウォン以下の罰金刑に処せられる。公社側は「今後も無寛容の原則で強く対応する」とコメントした。ソウル城東(ソンドン)警察署は、近くA氏を呼んで調べる方針だ。
イ・チェワン記者 chaewani@donga.com