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玄貞恩現代会長が金剛山訪問を申請、統一部は訪朝許可の方針

玄貞恩現代会長が金剛山訪問を申請、統一部は訪朝許可の方針

Posted June. 30, 2023 08:14,   

Updated June. 30, 2023 08:14


玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代(ヒョンデ)グループ会長(68)と家族が8月4日、故鄭夢憲(チョン・モンホン)前会長の20周忌を迎えて訪朝を推進していることが29日までに分かった。

政府は、「南北関係は硬直局面にあるが、追悼式の性格などを考慮して人道的レベルから訪朝は許容しなければならない」という趣旨から承認する方向で方針を固めたという。玄氏の訪朝が実現すれば、2018年11月に「金剛山(クムガンサン)観光開始20周年記念南北共同行事」に参加するために金剛山を訪問して以来5年ぶりとなる。

統一部の関係者は、「現代峨山(アサン)側が27日、故鄭前会長の20周忌を迎え、追悼行事のために金剛山地域への訪問を打診しようと北朝鮮住民との接触を申請した」と明らかにした。統一部は「手続きに沿って検討中」という立場だが、東亜(トンア)日報の取材を総合すれば、統一部と大統領室間の緊密な協議を踏まえて訪朝を許可する方向で検討が進められている。北朝鮮住民の接触申請を受け付けた統一部は、近く北朝鮮側に通知文を伝える計画だ。

ただ、軍通信線を含む南北間の連絡チャンネルが4月から全面的に途絶えていることを考慮すれば、玄氏の訪朝が実現するかは微妙だ。にもかかわらず、北朝鮮人権問題の提起などで北朝鮮に圧力をかけている尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府が、玄氏の訪朝を許可しようとする背景には、玄氏が北朝鮮指導部と接触する場合、ある程度北朝鮮の本音を把握する機会になり得るという判断が働いたものとみられる。玄氏の訪朝が実現するためには、北朝鮮側と交渉して訪朝同意書を得て、これをもとに統一部に訪朝申請を出した後、統一部の承認を待たなければならない。


申나리 journari@donga.com