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北朝鮮・金日成広場に大型構造物、来月の軍事パレードの準備か

北朝鮮・金日成広場に大型構造物、来月の軍事パレードの準備か

Posted June. 26, 2023 08:28,   

Updated June. 26, 2023 08:28

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北朝鮮が「戦勝節」と主張する来月27日の韓国戦争休戦協定締結日を前に、軍事パレードと偵察衛星の打ち上げを準備している様子が確認された。

米自由アジア放送(RFA)は24日の報道で、23日に撮影した衛星写真を分析した結果、平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場で縦横各100メートルの長さのフェンスと様々な物体が置かれた新たな大型の構造物を発見したと伝えた。2月8日の朝鮮人民軍建軍節75年記念軍事パレードの準備期間にも広場内にテントを設置した様子が確認されたが、当時の広場内のテントは今回のフェンスのサイズの3分の1にすぎなかったと説明した。RFAは衛星写真アナリストの言葉を引用し、軍事パレードの練習や一部の構造物を隠すための作業とみられると伝えた。

今回の軍事パレードは、先月31日の軍事偵察衛星の打ち上げ失敗を誤魔化すために、新たな方法で規模を拡大して開催されるという観測も流れている。また、食料難など住民の不満が深刻化する状況で、北朝鮮が内部結束を図る大型の材料が必要なため、戦勝節70年を大々的に祝賀し、衛星の打ち上げを急ぐしかないという分析もある。

韓国軍も最近、平安北道鉄山郡東倉里(ピョンアンプクト・チョルサングン・トンチャンリ)の西海衛星発射場でも、アスファルトの再舗装など整備の動きを確認しており、戦勝記念日前の北朝鮮の偵察衛星打ち上げの可能性を注視している。16日から3日間開かれた朝鮮労働党中央委員会第8回総会で、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が「今回の打ち上げ失敗の原因と教訓を徹底的に分析し、早急に軍事偵察衛星を成功裏に打ち上げよ」と注文した後、関連の動きが確認されているためだ。

これに対して軍消息筋は、「(北朝鮮が)先月31日の1回目の打ち上げ時に点火されなかった2段目の推進体の技術的問題を把握した場合、エンジン燃焼試験を経て戦勝節以前に打ち上げを試みる可能性がある」との見方を示した。発射場の移動式組立棟で発射体を組み立てて衛星を搭載する打ち上げ準備作業は、すでに熟練した手順なので時間がかからないということだ。米国も23日、北朝鮮全域のミサイル打ち上げ準備の信号を収集できる米空軍の偵察機リベットジョイント(RC-135W)を軍事境界線(MDL)付近に展開するなど、東倉里発射場の動向を監視している。


申나리 journari@donga.com