Go to contents

欧州中央銀行が0.25%利上げ、ECB総裁は「7月も引き上げる」

欧州中央銀行が0.25%利上げ、ECB総裁は「7月も引き上げる」

Posted June. 17, 2023 08:07,   

Updated June. 17, 2023 08:07

한국어

欧州中央銀行(ECB)は、基準金利を0.25%引き上げた。米国連邦準備制度理事会(FRB)が前日金利を据え置き、速度調節に乗り出したのとは異なり、ECBは物価上昇率が依然として高いと見て、8回連続の金利引き上げの行進を続けた。7月も、利上げ基調を続けると予告した。

ECBは15日(現地時間)、通貨政策理事会を開き、3.75%だった基準金利を4.00%に引き上げると発表した。受信金利と限界融資金利も、それぞれ3.5%と4.25%に0.25%ずつ引き上げることにした。ECBの受信金利は、22年ぶりの最高値となる。同日の基準金利の引き上げで、先月逆転した韓国とユーロ圏(ユーロ使用20ヵ国)の基準金利の格差は0.5%ポイント差まで広がった。

ECBは同日の理事会以降、「物価上昇率は低くなってはいるが、あまりにも長い期間過度に高い状態を維持するものと見られる」とし、「物価上昇率を適時に中期目標値である2%に復帰させるという意志で、金利を上げることを決めた」と明らかにした。5月のユーロ圏の消費者物価の上昇率は6.1%で前月(7.0%)より低くなったが、依然として目標値である2%を大きく上回るだけに、金利引き上げの基調を続けるという。

ECBの利上げ行進は、来月も続く見通しだ。ECBのクリスティーヌ・ラガルドECB総裁は同日の記者会見で、「7月も基準金利を上げる可能性は非常に高い」とし、「私たちは休むつもりはない」と明らかにした。ECBは同日、ユーロ圏物の価上昇率の予測値を今年は5.4%、来年は3.0%、2025年は2.2%に上方修正した。一方、経済成長率の予測値は、今年は0.9%、来年は1.5%、2025年は1.6%に下方修正した。


姜聲煇 yolo@donga.com