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英国の元・現職首相、「側近の爵位授与」めぐり舌戦

英国の元・現職首相、「側近の爵位授与」めぐり舌戦

Posted June. 14, 2023 07:58,   

Updated June. 14, 2023 07:58

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英国のスナク首相とジョンソン元首相が激しい舌戦を繰り広げた。スナク氏はジョンソン氏の政権時代に財務長官を務めた。しかし、ジョンソン氏が新型コロナウイルス感染拡大の期間、感染対策の規則を破ってパーティーを楽しんだという「パーティーゲート」論争で窮地に追い込まれた昨年7月、主要閣僚の中で最も早く辞任し、その後、他の閣僚も辞表を出してジョンソン氏の辞任を招いた。

スナク氏は12日、ロンドンのカンファレンスで、ジョンソン氏が無理に最側近の爵位授与を促しているとし、「これは正しくない」と主張した。そして、「政権を取れば政治を変えると約束した」と述べ、不当な圧力に屈しない考えを明らかにした。

通常、元首相は側近に対する補償手段として、退任後、一部の側近に対する爵位授与を要請してきた。上院の指名委員会の審査を経て最終確定される。キャメロン元首相、メイ元首相はそれぞれ約60人を推薦したが、ジョンソン氏は約100人を推薦したという。

9日に発表された最終名簿には、ジョンソン氏の最側近であるナディン・ドリス前文化相、ナイジェル・アダムス下院議員、アロク・シャルマ元COP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)議長ら8人が抜けた。ジョンソン氏が不快感を示すと、スナク氏も公の場で明らかにしたのだ。

スナク氏の発言が伝わると、ジョンソン氏も声明を通じて、「スナク氏がデタラメを言っている」と主張した。再審査を要請したのは事実だが、スナク氏の反応はオーバーだと主張した。両者は14日の「パーティーゲート」に関する英政府の最終報告書の公開、来年の総選挙でのジョンソン氏の出馬などをめぐっても引き続き対立するとの見方もある。


イ・ジユン記者 asap@donga.com