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「釜山回し蹴り男」2審で懲役20年、「性暴行しようと暴行」で刑量8年増加

「釜山回し蹴り男」2審で懲役20年、「性暴行しようと暴行」で刑量8年増加

Posted June. 13, 2023 08:29,   

Updated June. 13, 2023 08:29

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一人で帰宅していた20代の女性を無差別暴行し、性的暴行をしようとしたいわゆる「釜山(プサン)回し蹴り」事件の加害者が、控訴審で懲役20年を言い渡された。

釜山高裁刑事2-1部(崔煥部長判事)は12日、強姦殺人未遂容疑で拘束起訴された30代の男性A氏に対し懲役12年を言い渡した原審を破棄し、懲役20年を言い渡した。また、△10年間身元情報公開、△位置追跡電子装置(電子足輪)の20年間付着、△児童青少年関連機関への10年間の就業制限などを命令した。

A被告は昨年5月22日午前5時ごろ、釜山鎮区西面(ジング・ソミョン)で一人で帰宅していたB氏についていき、B氏のオフィステルの1階で頭を蹴り、数回踏んで重傷を負わせた罪(殺人未遂)で裁判にかけられた。A被告は昨年10月、1審で懲役12年を言い渡されたが、控訴審の過程で性暴力の試みの状況が明らかになると、検察は公訴状を変更して強姦殺人未遂容疑を適用した。事件当時、B氏が履いていたジーンズからA被告の遺伝子情報(DNA)が検出されたためだ。

控訴審の裁判所は、「被告は被害者を性暴力犯罪の手段と見た」とし、公訴事実を有罪と認めた。裁判所は、「被告は、一面識もない被害者を性的欲求の対象にし、頭だけを狙って蹴ったり踏んだりした」とし、「多量の出血があった被害者を相手に、性暴力犯罪に進もうとした」と明らかにした。また、犯行当日、A被告が「釜山強姦事件」「釜田洞(プジョンドン)強姦未遂」などを検索したことに対しても、裁判所は「『強姦』を検索したという点で犯行の狙いが見られる」と判決した。

この事件は、ユーチューバーなどがA被告の身元情報を任意で公開し、「私的制裁」の議論が大きくなったりもした。裁判所は同日、A被告の身元情報公開を命令し、A被告の顔と名前、年齢、住所、身体情報、性犯罪の要旨などが公開されるものとみられる。ただ、A被告が上告すれば、有罪が確定するまで情報公開は延期される。検察は判決文を分析後、上告するかどうかを決める予定だ。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は同日午前、龍山(ヨンサン)の大統領室で主宰した首席秘書官会議で、「女性に対する凶悪犯罪の加害者に対する身元公開の拡大策を迅速に講じるよう」法務部に指示した。

大統領室の関係者はブリーフィングで、「殺人などの特定強力犯罪に対して、現在、身元公開が可能だ」としながらも、「法律上、被疑者に対する規定はあるが、(裁判にかけられた)被告に対する規定はない場合もあり、(関連規定を)もう少し明確にしていく」と述べた。さらに、「女性や社会的弱者、児童などを保護するための法案なので、野党でも反対しないと期待している」と明らかにした。法務部は早いうちに、関連法案を作って国会に提出し、関連施行令などを整備することにした。


釜山=キム・ファヨン記者、チャン・グァンソク記者 run@donga.com · jks@donga.com