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「守備の国」で最優秀DFに選ばれたキム・ミンジェ、1年で全ての疑問符を消した

「守備の国」で最優秀DFに選ばれたキム・ミンジェ、1年で全ての疑問符を消した

Posted June. 05, 2023 08:40,   

Updated June. 05, 2023 08:40

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トルコ(トルコ)リーグのフェネルバフチェでプレーしていたキム・ミンジェ(27)が昨年7月、イタリア・セリエAのナポリに移籍した時、ナポリのファンの中には疑問を抱く人が少なくなかった。キム・ミンジェが韓国サッカーを代表するDFであり、トルコリーグでも優れたプレーを見せたが、当時は欧州舞台では名前が十分知られていなかった。

さらに、キム・ミンジェはナポリで8シーズン間プレーし、昨年7月にイングランド・プレミアリーグのチェルシーに移籍したカリドゥ・クリバリ(32)の代替要員としてナポリのユニフォームを着たが、専門家の間でもクーリバリには及ばないという評価が多かった。

しかし、キム・ミンジェは移籍当時、自身に対する低い評価をナポリでの1シーズンだけで一変させた。キム・ミンジェが2022~2023シーズンのセリエA「最優秀DF」に選ばれた。ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォ(ナポリ)、テオ・エルナンデス(ACミラン)を含め3人が最終候補にあがったが、キム・ミンジェが受賞者に選ばれた。もうナポリでキム・ミンジェはエスプレッソにお湯を足して飲んでも何も言われない選手になった。ファンが書いた「ミンジェはエスプレッソにお湯を足して良い」というコメントがナポリの公式ソーシャルメディア(SNS)に投稿された。ナポリのあるカフェを訪れたローマ教皇フランシスコがエスプレッソの苦味を弱めようとコーヒーカップにお湯を足すとバリスタが「教皇様、コーヒーを台無しにしています。私たちが飲むまま召し上がってください」と言ったというエピソードがある。

セリエAは2018~2019シーズンからGKとDF、MF、FW部門でシーズン最優秀選手を選んでいるが、アジア選手が最優秀DFに名を連ねたのはキム・ミンジェが初めて。表彰初年度の2018~2019シーズンの「最優秀DF」はクリバリだった。セリエAの「チーム・オブ・ザ・イヤー」18人にも選ばれキム・ミンジェは、その中から選ばれたベスト11にも選出され、最高のシーズンを送ったことを改めて証明した。キム・ミンジェは昨年9月、セリエAの「月間最優秀選手」に選ばれたが、これもアジア選手では初めてだった。

今季、チームのセリエA38試合のうち35試合に出場し3054分をプレーしたキム・ミンジェは、守備ラインをしっかり守りながら33年ぶりにナポリのリーグ優勝を導いた。35試合とも先発出場で、2ゴール2アシストを記録した。ACミランでプレーしている間、欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝を5回も経験した「レジェンドCB」アレッサンドロ・コスタクルタ(57)は、「今季ナポリが守備の裏をたびたび空けておくことができたのはキム・ミンジェがいたからだ」とし、「ものすごいスピードに相手選手の動きを事前に読み取る能力まで持っている」と称讃した。今季、キム・ミンジェがドリブル突破を試みる相手選手との競争で突破されのが4回しかないのも、俊足と予測能力を備えているためだ。

6日午後に帰国するキム・ミンジェは、3週間の基礎軍事訓練を受けるため15日、陸軍訓練所に入る。6月に国内で行われる代表戦2試合には出場しない。韓国は16日に釜山(プサン)でペルーと、20日に大田(テジョン)でエルサルバドルと親善試合を行う。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com