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33年前のマラドーナの歓声、キム・ミンジェの時代に鳴り響く

33年前のマラドーナの歓声、キム・ミンジェの時代に鳴り響く

Posted May. 06, 2023 08:55,   

Updated May. 06, 2023 08:55

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韓国代表DFキム・ミンジェ(27)がプレーしているナポリが33年ぶりにイタリア・セリエAの頂点に立った。キム・ミンジェはセリエA優勝を経験した初の韓国人選手となった。

ナポリは5日、ウディネーゼとの今季セリエAアウェーで1-1で引き分けた。これで勝ち点を80(25勝5分け3敗)としたナポリは、2位ラツィオ(勝ち点64)との勝ち点差を「16」に広げ、残り5試合の結果とは関係なく優勝トロフィーの主人公になった。今季、欧州5大リーグで最も早い優勝確定だ。

ナポリのセリエA優勝は33年ぶりで通算3度目。1986~1987シーズン、1989~1990シーズンに優勝したが、2度ともディエゴ・マラドーナ(1960~2020)がプレーしていた時だった。同日、ナポリ市民たちはナポリの優勝が確定すると、マラドーナの顔が描かれた旗を振りながら街中を走ったりもした。ナポリのルチアーノ・スパレッティ監督は、「私たちのファンはマラドーナの試合を見た人たちだ。マラドーナの加護があって優勝という結果が出たと思う」と話した。

ナポリ加入シーズンにチーム優勝に貢献したキム・ミンジェはセリエAの頂上を踏んだ最初の韓国人選手として名を残した。韓国プロサッカー、Kリーグの全北(チョンブク)でプロデビューしたキム・ミンジェは、中国とトルコリーグを経て、昨年7月にナポリのユニホームを着た。キム・ミンジェはACペルージャ・カルチョで活躍した安貞桓(アン・ジョンファン、引退)、ヴェローナでプレーしたイ・スンウ(水原FC)に続き、韓国人選手では3番目にセリエAに進出した。欧州5大リーグに範囲を広げれば、朴智星(パク・チソン、引退)がイングランド・プレミアリーグ(EPL)のマンチェスター・ユナイテッドでプレーした時に4度優勝し、鄭優営(チョン・ウヨン、フライブルク)もミュンヘンがドイツ・ブンデスリーガのトップに立った2018-2019シーズンに同チーム所属だった。この日、ウディネーゼ戦でフル出場したキム・ミンジェは試合後、ソーシャルメディア(SNS)に「僕たちがイタリアチャンピオンだ。歴史的な瞬間を共にできて幸せで光栄だ」と感想を書いた。

キム・ミンジェはセリエAデビューシーズンに印象的なパフォーマンスを見せ、ナポリの優勝に大きく貢献した。CBのキム・ミンジェは今季、チームのリーグ33試合のうち32試合に先発出場し、守備ラインをしっかり守った。ナポリは33試合で23ゴールを許したが、セリエA20チームのうち最少失点だ。

スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は5日、ナポリのセリエA優勝を伝えながら、キム・ミンジェが中央DFであるフォーバック守備ラインを優勝の原動力の一つに挙げた。その上で「フォーバックは、勇敢にラインを上げる攻撃を展開する過程で多く寄与した」と伝えた。AFP通信は「キム・ミンジェはナポリ加入初期には疑問符がついていたが、今はファンが一番好きな選手だ」とし、「今季にナポリが見せてくれた守備力にはキム・ミンジェの寄与度が大きかった」と評価した。キム・ミンジェは昨年9月、アジア選手としては初めてセリエAの月間最優秀選手に選ばれた。サッカー選手移籍ニュースを専門に扱う「トランスファーマルクト」によると、シーズン序盤だった昨年9月2500万ユーロだったキム・ミンジェの予想移籍金は現在5000万ユーロ(約731億ウォン)に上がった。


金培中 wanted@donga.com