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世界の軍事費、昨年3000兆ウォンに迫る…過去最大額

世界の軍事費、昨年3000兆ウォンに迫る…過去最大額

Posted April. 25, 2023 08:39,   

Updated April. 25, 2023 08:39

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昨年、全世界の軍事費支出が2兆2400億ドル(約2992兆ウォン)で過去最高に急増したと、スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が24日、発表した。ロシアのウクライナ侵攻後、欧州各国が軍備を増強したことによるもので、1年間で3.7%増加した。

欧州は、ウクライナ戦争の影響で前年比増加率が13%を記録し、1989年の冷戦終結以降で最も急上昇した。欧州は、ベルリンの壁崩壊後、軍事費支出が一桁の変動率を示し、同水準を維持してきたが、昨年は急増した。さらに、多くの国が今後約10年間、支出をさらに増やす計画を明らかにしたと、SIPRIは分析した。

支出増加幅がウクライナ(640%)を除いて最も大きな国はフィンランド(36%)だった。ブルームバーグ通信は、フィンランドが米国製の最精鋭戦闘機F-35を数十機購入し、これが今月、北大西洋条約機構(NATO)に正式加入することに貢献したと分析した。リトアニア(27%)とスウェーデン(12%)、ポーランド(11%)も軍事費支出が大幅に増加した。

支出額1位は例年通り米国(8770億ドル・約1171兆ウォン)が占めた。全世界の総額で占める割合は39%に達する。中国とロシア、インドとサウジアラビアが続いた。日本の軍備支出額は460億ドル(約61兆ウォン)で、1960年以来の最高水準だった。

韓国の場合、2.5%減の464億ドル(約62兆ウォン)で22年間続いてきた増加傾向が止まった。ただし、SIPRIはインフレの影響だとし、物価上昇率を考慮しない名目増加率は2.9%とした。韓国の昨年の軍事費支出額の順位は世界9位で、2021年から1ランク上がり、日本と入れ替わった。


洪禎秀 hong@donga.com