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半導体ファウンドリ市場も寒波、TSMCの月間売上高が4年ぶりに減少

半導体ファウンドリ市場も寒波、TSMCの月間売上高が4年ぶりに減少

Posted April. 18, 2023 08:31,   

Updated April. 18, 2023 08:31

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世界的な景気不況の長期化で、ファウンドリ(半導体の受託生産)市場が急速に冷え込んでいる。世界1位のファウンドリ企業である台湾TSMCの先月の月間売上が、約4年ぶりに初めて減少するなど、メモリ半導体に続きファウンドリ業況も、「半導体寒波」の影響圏に入ってきたと分析される。

17日、業界によると、今月10日にTSMCが発表した3月の売上は1454億800万台湾ドルで、前年同期比15.4%減少した。前年同期対比月間売上が減ったのは、2019年5月以来初めてのこと。

TSMCの先月の売上げは、2021年10月(1345億3900万台湾ドル)以来17ヵ月ぶりに最も少なかった。TSMCの前年同期比の月間売上の成長率は、昨年10月(56.3%)、昨年11月(50.2%)、昨年12月(23.9%)、今年1月(16.2%)、2月(11.1%)など持続的に減少傾向を示している。

TSMCの売上が減ったのは、景気不況が続き、顧客需要が萎縮したためだ。メリッツ証券のアナリスト・ヤン・スンス氏は、「消費減速の影響で、アップルやAMD、NVIDIAなど主要顧客企業の注文縮小が次第に反映されているためだ」と分析した。

TSMCと三星(サムスン)電子に次ぐ世界3位のファウンドリ企業である台湾UMCの今年第1四半期(1〜3月)の売上は542億1000万台湾ドルで、前年同期比14.3%減少した。3月の売上基準では、前年同期比20.1%減少した。三星電子も、注文量の減少で第1四半期にファウンドリ部門で赤字を出す可能性が提起されている。

ファウンドリは、あらかじめ生産した製品を市場に供給するメモリとは異なり、顧客会社の注文生産量を委託生産する方法であるため、相対的に景気の影響を少なく受けてきた。汎用半導体とは異なり、注文型生産方法を採用して在庫負担が少ないためだ。昨年、メモリの価格が大幅に下落し、半導体業況が萎縮した時も、ファウンドリが相対的に善戦した理由だ。

しかし、不況が長期化し、顧客会社の在庫が増え、注文量が減り、ファウンドリ業況まで折れたものと分析される。韓国半導体業界の関係者は、「ファウンドリは注文量が多く、市場需要より生産能力が少ないため、メモリに比べて景気低迷の影響を少なく受けてきた」とし、「結局は、景気低迷が続くので、顧客会社の製品需要が減り、半導体の注文も減少した影響がファウンドリにまで押し寄せてきた」と話した


具特敎 kootg@donga.com