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THAAD6年ぶりに「正常化」、「電磁波の人体基準をクリア」

THAAD6年ぶりに「正常化」、「電磁波の人体基準をクリア」

Posted February. 25, 2023 09:02,   

Updated February. 25, 2023 09:02

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高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の運用正常化への「9合目」と言われていた慶尚北道星州(キョンサンプクト・ソンジュ)のTHAAD基地の敷地に対する環境影響評価書の草案作成が完了した。草案には、2016年のTHAAD敷地選定当時から起こったTHAADレーダーの電磁波の人体への有害性論議と関連して、「内外のモニタリングの結果、電磁波の人体保護基準(1平方メートル当たり10ワット)を満たした」という内容が含まれた。人体に有害となる数値を超えなかったということだ。

国防部は24日、「星州基地に対する環境影響評価書の草案作成が完了し、星州郡(草田面行政福祉センター)と金泉(クムチョン)市(農所面行政福祉センター)で同日から来月24日まで週末を除いて閲覧できる」とし、「来月2日に住民説明会を開く予定だ」と明らかにした。

国防部は2017年10月、環境影響評価を行う業者と業務契約を締結しても、住民や市民団体の反対で評価を行えなかったが、今回草案が完成した。住民説明会などを経て、早ければ4月に環境影響評価のための残りの評価手続きが終われば、星州基地内のインフラ構築が本格的に始まる。現在、一時配備されたTHAADが正常な運用配備状態に入れば、6年ぶりにTHAAD運用が本軌道に乗ることができる。住民の反発で住民説明会が開かれなくても、2回開催を試みれば説明会を省略することができる。

草案には、THAADレーダーの電磁波評価や今後の電磁波低減案だけでなく、住民の懸念を解消するための対策も盛り込まれた。草案は、基地近くの慶尚北道金泉市月明里(ウォルミョンリ)などで測定した電磁波の数値を提示し、「電磁波の人体保護基準を満たした」と明記した。金泉市と星州郡に自動測定網計5台を設置し、リアルタイムで住民が(電磁波の数値を)確認できるよう電光掲示板を設置する対策も盛り込まれた。米軍が各国で運営するレーダー配備基地周辺の地域に電磁波数値を表示する電光掲示板が設置されるのは非常に異例のこと。

THAAD配備反対運動を繰り広げてきたTHAAD撤回韶成里(ソソンリ)総合状況室のカン・ヒョンウク報道担当は、「評価結果を論じる前に、評価期間が1年にも満たないほど国防部が評価を拙速に処理した点を指摘しなければならない」と反発した。


ソン・ヒョジュ記者 コ・ドイェ記者 hjson@donga.com · yea@donga.com