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基準金利3.5%に据え置き、韓銀総裁「利上げ基調が終わったわけではない」

基準金利3.5%に据え置き、韓銀総裁「利上げ基調が終わったわけではない」

Posted February. 24, 2023 08:49,   

Updated February. 24, 2023 08:49

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1年6ヵ月にわたって金利を引き上げてきた韓国銀行(韓銀)は23日、基準金利を年3.5%に据え置いた。連続的な利上げによる景気低迷への懸念と庶民生活の苦しさが増す状況を受け、利上げにひとまずブレーキをかけた形だ。ただ、李昌鏞(イ・チャンヨン)韓銀総裁は「利上げの基調が終わったわけではない」とし、今後さらなる利上げの可能性を残した。

韓銀の金融通貨委員会(金通委)は23日、通貨政策方向決定会議を開き、現在3.50%の基準金利を維持することにした。韓銀は2021年8月は0.5%で「ゼロ金利」水準だった基準金利を、10回にわたり3ポイント引き上げてきた。特に、昨年4月からは7回連続で金利を上げた。

韓銀が利上げに歯止めをかけたのは、景気減速への懸念が高まったためと分析される。韓国の経済成長率は、昨年第4四半期にマイナス(マイナス0.4%)に転じ、今年第1四半期までマイナス成長が続く兆しを見せている。実際、同日、韓銀は、輸出減少と内需減速などを考慮し、今年の成長率の予測を従来の1.7%から1.6%へと0.1ポイント下方修正した。

李総裁は同日の記者懇談会で、「基準金利を現水準に維持しながら、色々な不確実性要因を綿密に点検していくことが適切だと判断した」と説明した。李総裁は、不確実性要因として、インフレ減速速度や米連邦準備制度理事会(FRB)の最終金利水準、中国景気の回復が韓国国内経済に及ぼす影響、不動産景気の金融安定影響、金利引き上げの波及影響などを挙げた。

しかし、李総裁は「今回の金利の据え置きを、『利上げの基調が終わった』という意味で受け止めないでもらいたい」と話した。「ピリオド」ではなく「コンマ」だという意味だ。

実際、4月に追加利上げの可能性は開かれている。李総裁は、最終的な金利水準について「金通委委員の1人は、今の金利水準である3.5%を維持しなければならないという見解を示し、5人は当分3.75%の可能性を開いておくべきだとの意見を示した」と明らかにした。

一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は、当分緊縮の動きを続けるものと見られる。22日(現地時間)、FRBが公開した連邦公開市場委員会(FOMC)定例会議の議事録によると、会議参加者の大半は、「0.25%の引き上げ」で金利引き上げの速度を遅らせることに同意したが、一部は0.5%水準の速い引き上げが必要だと主張した。市場では、FRBが3、5、6月の会議で3回の追加引き上げで基準金利を5.50%の水準まで引き上げた後、年末まで維持するものと見ている。


朴民優 minwoo@donga.com