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大リーグ球団が18選手のWBC派遣を拒否、優勝候補ドミニカに衝撃

大リーグ球団が18選手のWBC派遣を拒否、優勝候補ドミニカに衝撃

Posted January. 31, 2023 07:52,   

Updated January. 31, 2023 07:52

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「野球のグローバル化」を旗揚げにしているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、米大リーグでプレーする選手たちが大挙参加する唯一の野球の国際大会だ。しかし、依然としてグローバル化に逆行する姿が現れている。

ドミニカ共和国代表の選手兼GMを務めるネルソン・クルーズ(43=サンディエゴ・パドレス)は29日、現地放送に出演し、「出場予備登録した50選手のうち18選手が大リーグの所属球団から大会参加不可の通知を受けた」と明らかにした。

2013年の第3回大会優勝国であるドミニカ共和国は2023年WBCの強力な優勝候補に挙げられる。アメリカンリーグ本塁打王出身のウラジーミル・ゲレロ・ジュニア(24=トロント・ブルージェイズ)、マニー・マチャド(31=サンディエゴ)、昨年ア・リーグ新人王のフリオ・ロドリゲス(23=シアトル・マリナーズ)らスーパースター級選手が目白押しだ。参加不可の通知を受けた18選手の名前は公開されていないが、戦力の弱体化は避けられない。ゲレロは自身のSNSに「18人の中に自分の名前は入っていないことを願う」というコメントを投稿した。

WBCはメジャーリーグ事務局の主導で行われる。しかし、30球団の考えはまちまちだ。大会よりシーズン成績を重視する球団が多いからだ。米国代表だけでもマイク・トラウト(32=ロサンゼルス・エンジェルス)、ムーキー・ベッツ(31)、クレイトン・カーショー(35=以上ロサンゼルス・ドジャース)らスーパースターが大勢名を連ねた。しかし、エースとして脚光を浴びていたディラン・シース(28=シカゴ・ホワイトソックス)、主力遊撃手が有力だったトレバー・ストーリー(31=ボストン・レッドソックス)らは大会に出場しないことにした。

韓国と日本も影響を受けている。キム・ハソン(28=サンディエゴ)、トミー・エドマン(28=セントルイス・カージナルス)は遅れて代表チームに合流する。韓国代表のイ・ガンチョル監督は「大リーグ選手たちは練習試合には出場できないと聞いている」と苛立ちを隠さなかった。WBCの公式日程は3月4日から始まるが、大リーガーたちはその日以降に代表チームの実戦に参加することができる。5人の大リーガーが合流する日本代表の栗山英樹監督も「メジャーリーガーがもっと自由に代表チームに参加できるようになってこそWBCの価値が高まる」と話した。


李憲宰 uni@donga.com