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ニュージーランド最年少首相が辞任表明

Posted January. 20, 2023 08:26,   

Updated January. 20, 2023 08:26

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世界の若い政治家の旗手とされたニュージーランドのアーダーン首相(42)が19日、余力がないなどの理由で辞任の意向を明らかにした。10月の総選挙にも出馬しないという。2017年10月に政権に就いたアーダーン氏が3期目に挑戦するという見方が多く、明確なライバルもいなかったことから、大きな衝撃を与えている。与党労働党は22日にアーダーン氏の後任を選出し、新首相が来月7日に就任する予定だ。

ロイター通信などによると、アーダーン氏は同日の記者会見で、「来月7日までに辞任する」と明らかにした。政治的情熱を「燃料タンク」に例え、「首相という仕事は力が満タンでなければ続けるべきではない」とし、「政治家も人間だ。責任ある職務を全うするためのエネルギーがもう残っていない」と話した。

アーダーン氏は、「首相を務めたことは人生最大の栄光だった。この5年半の間、国を率いる特権を与えてくれた国民に感謝する」と涙を見せた。そして、「このような特権的な役割には責任が伴う。自分がリーダーとしてふさわしいか、そうでないかを見極める責任がある」と強調した。

会見を終えたアーダーン氏は同席したパートナーのジャーナリスト、クラーク・ゲイフォードさん(46)に「結婚しましょう」と言った。2人はアーダーン氏が首相になった翌年2018年に娘ニーブさんを出産し、1年後に婚約した。現職首相が初めて育児休暇を申請し、18年の国連演説の時も新生児だった娘を連れて行った。

08年に国会議員になったアーダーン氏は17年の総選挙で勝利し、ニュージーランドの3人目の女性首相であり最年少の首相となった。19年3月、南部クライストチャーチのモスクで銃乱射により約50人が死亡すると、ヒジャブを身に着けてイスラム教徒の遺族を慰め、大きな感動を与えた。新型コロナウイルス感染拡大の初期、外国人の入国禁止など強力な先制措置で防疫にも成功したという評価を受け、20年に続投した。活発なソーシャルメディアの使用など、優れた大衆とのコミュニケーション能力で、フィンランドのサンナ・マリン首相(37)、ウクライナのゼレンスキー大統領(44)、フランスのマクロン大統領(45)ら共に世界の「3040」指導者として脚光を浴びた。

最近、高物価などで野党第一党の国民党に支持率で後れを取るなど困難も経験した。アーダーン氏は、「労働党が次の選挙で勝利することを信じているので去る」と述べた。後任者として有力視されたロバートソン副首相兼財務相が党代表選挙への不出馬を明らかにし、当分の間、混乱が予想される。


ユン・ダビン記者 empty@donga.com